国内ツートップが互角の戦い、ベテラン、新勢力も台頭
【ランキングで見るビリヤード07】JPBA男子編
土方隼斗(左)と羅立文、データ上でも互角の戦いを繰り広げている
ワールドプールシーンを「プレイヤーの強さ」という視点から眺める時の指標について紹介していくシリーズ、最終回となる今回は、日本国内のプロプレイヤーの実力を示す基本となっている『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)ランキングについて、前回の女子に続き男子をピックアップして紹介する。
ノンランキング戦ながら、来年以降のG2戦開催を目標に開催され、北谷好宏の優勝で幕を閉じた『第36回九州オープン』終了時点で、JPBA男子ランキングの対象となっているプロプレイヤーは137名で、以下がそのうちの4月末時点での全国統一ランキング上位30名だ。
※は信頼性不足
現在JPBA男子は東日本と西日本の2ブロックに分かれており、全てのプレイヤーが同じランキング対象試合を戦う女子と違い、東西それぞれのプロのみを対象としたランキング戦もある。そのため全国統一ランキングのポイントは、全日本選手権、全国オープンなど、東西が揃って参加するトーナメントでの全国ポイントと、東西別で行われるランキング戦のポイントを、下のようなランキングポイントに変換した換算ポイントの2つを合算することで算出されている。
少し複雑になるが、今回のランキングは、2025年5月の『第53回全日本オープン14-1選手権』(G3)から2026年4月の『第42回関東オープン』(G2)までの全国オープンが7試合(全日本選手権含む)、東日本ランキング戦6試合、西日本ランキング戦6試合、期間内に男子プレイヤーが参戦した海外戦6試合の計25試合の結果が反映されている。
今回も「FargoRate」(ファーゴレート/FR)に加え、国内プレイヤーについては対戦データ量がFRを遥かに凌ぎ信頼性が高い「ビリヲカレーティング」(BR)を並記しているが、男子の場合は、現在の国内ツートップである現在ランキング1位の土方隼斗と2位の羅立文がFR1位とBR1位を分けあっており、データ上でもほぼ互角な戦いを展開していることがわかる。
昨年一気にランキングを上げてきた杉山功起は、今年に入っても好調を維持し4月末時点のランキングもツートップに次ぐ3位。BRでは土方を上回って2位となっており、ハイアベレージでプレーを続けていることがわかる。FRについてはまだまだ土方、羅には及ばないが、今後ワールドプールシーンでトッププレイヤーとの対戦が増えていけば、かなり上昇していく可能性を秘めている。
杉山功起
以下を見てみると、4位と5位には、長年にわたってJPBAトップランカーとして戦い続けている西日本所属の川端聡、と北谷好宏の2人がランクインしている。川端はビリヤードが正式競技として行われた2006年の第15回アジア競技大会(カタール・ドーハ)の男子エイトボール金メダリストで、北谷はJPBA公式戦通算16勝。ともにFR、BRでもトップ10に入っており、常に安定したプレーを見せていることがわかる。
川端聡
北谷好宏
その他には、ほぼ国内のみで戦い海外トップ勢との対戦が少なくFRは低いながら、BRでは高い数値を示している鈴木清司と稲川雄一、海外遠征の数が多くFRも上げているジュリアン・セラディラは、昨年から今年にかけて国内戦で強さを発揮しているプレイヤーと言えるだろう。
鈴木清司
稲川雄一
ジュリアン・セラディラ
ちなみに今回のランキングには入っていないが、日本のエースであり、今年もワールドプールシーンの第一線で戦っている大井直幸(FR:829)の4月末時点のJPBAランキングは45位。集計期間内の国内戦に出場していない大井だが、海外重複及び報奨ポイントで870ポイントを獲得し、全国ポイントだけを見たランキングでは13位にランクインしている。
JPBAランキング、FR順位、BR順位の総合平均から算出したオリジナルランキング。ここに大井を加えた場合は19位にランクされる
ここまで7回にわたってワールドプールシーンからJPBAまで、ランキングとファーゴレートを中心にプレイヤーのレベルを表す指標と、そこから見たプレイヤーの強さについて紹介してきたが、いかがだっただろうか。これからのトーナメントでも、こうした様々な指標でプレイヤーの実力をチェックしながら、まだまだ続く2026年の戦いを存分に楽しんでいただければ幸いだ。
【ランキングで見るビリヤード01】FargoRate(ファーゴレート)編
【ランキングで見るビリヤード02】wnt.(ワールドナインボールツアー)編
【ランキングで見るビリヤード03】WPA(世界ビリヤード協会)男子編
【ランキングで見るビリヤード04】WPA(世界ビリヤード協会)女子編
【ランキングで見るビリヤード05】JPBA基礎編
【ランキングで見るビリヤード06】JPBA女子編













