国内プロプレイヤーの実力を示す基本となる指標
【ランキングで見るビリヤード05】JPBA基礎編
ワールドプールシーンを「プレイヤーの強さ」という視点から眺める時の指標について紹介していくシリーズ、今回からは日本国内のプロプレイヤーの実力を示す基本となっている『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)ランキングについて、3回にわたって紹介していく。
【ランキングで見るビリヤード01】FargoRate(ファーゴレート)編
【ランキングで見るビリヤード02】wnt.(ワールドナインボールツアー)編
【ランキングで見るビリヤード03】WPA(世界ビリヤード協会)男子編
【ランキングで見るビリヤード0】WPA(世界ビリヤード協会)女子編
JPBAランキングには、男子、女子の2つがあり、現在は1月〜12月までの1年間のランキング対象公式戦が全て終了した段階で最終ランキングが確定、男女それぞれのMVPが決定し表彰されている。対象となるトーナメントは2025年に男子が20試合、女子が13試合が行われたが、それぞれのトーナメントのグレードと順位によって決まったポイントが付与され、プレイヤーが獲得した総合ポイントでランキングが決まるシステムとなっている。
土方隼斗は2023年〜2025年にかけ3年連続でMVPを獲得
河原千尋も3年連続MVPで、現在まで14度MVPに輝いている
もう一つ、JPBAランキングには、1月〜11月までそれぞれの月ごとに発表される「シード振り分け用ランキング」がある。これは発表される月を含めた直近1年間の獲得ポイントを合計したもので、例えば、現在最新の4月末時点のランキングには、2025年5月〜2026年4月までのポイントが反映されている。これは主にランキング対象公式戦の予選ラウンド組み合わせを決める際に使われている。
明日開催の『第36回大阪クイーンズオープン』では3月末時点のランキングが使用され、トップシードは小西さみあとなっている
プレイヤーが獲得するポイントについては、国内試合と海外試合の2つにポイントが設定されており、国内については『全日本選手権』が最高グレードの「SG1」で優勝500ポイント、次に「G1」の『ジャパンオープン』が優勝400ポイント、以下「G2」が280ポイント、「G3」が220ポイントとなっている(詳細は以下)。
●2026年シーズンの大会グレード
SG1:第59回全日本選手権大会(男女/11月)
G1:第39回ジャパンオープン(男女/9月)
G2:関西オープン(男女/1月)、関東オープン(男女/4月)、大阪クイーンズオープン(女子/5月)、東海グランプリ(男女/7月)、北陸オープン(男女/10月)、全日本女子プロツアー(第1戦〜第4戦/3月〜12月)
東西G3:全日本ローテーション選手権(西男子/3月)、全日本14-1選手権(東男子/5月)グランプリイースト(第1戦〜第6戦/2月〜11月)、グランプリウェスト(第1戦〜第6戦/2月〜10月)
海外でのトーナメントについては、WPAとACBSの公認試合を大会規模を基準に「カテゴリー1」から「カテゴリー4」に分け、それぞれの試合でベスト8以上の成績を残したプレイヤーに「報奨ポイント」が与えられる。また、この他に国内戦と日程が重複して海外試合に出場したプレイヤーについては、別に重複ポイントが設定されている。
重複ポイントについては若干複雑で、まずカテゴリー1〜4では、出場時点のシード振り分け用ランキング16位以内のプレイヤーには、成績にかかわらず国内重複大会の9位タイのポイントが与えられ、それ以下のプレイヤーについては、海外トーナメントのステージ2進出に相当する成績以上でポイント獲得となる。この他にも海外協会招待試合、海外協会国際試合について、成績や大会規模に合わせた細かな重複ポイントが設定されている(詳細はこちらから)。
例えば2025年女子MVPの河原千尋の場合、9月にジャパンオープンを欠場してチャイナオープンに出場し、ここで海外メジャートーナメント初制覇を達成しているが、この時のポイントは、カテゴリー3優勝の報奨ポイントが280、ジャパンオープン9位タイ相当の重複ポイント170で計450となっている。
以上が現在運用されているランキングの種類とポイントシステムの基本だが、次回はこれを踏まえた上で、明日開催となる『第36回大阪クイーンズオープン』を戦うJPBA女子ランキングについて詳しくみていく。
写真提供:JPBA













