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【ランキングで見るビリヤード03】WPA(世界ビリヤード協会)男子編

2026.05.04

期間限定、大会規模によるポイント制で単年の強さが表れる

現在のWPA男子ランキング1位はフィリピンのエース、カルロ・ビアド

ワールドプールシーンを「プレイヤーの強さ」という視点から眺める時の指標について紹介していくシリーズ、その第3回目は、wnt.との軋轢と和解以降、プールトーナメント数、賞金額を年々拡充し、さらにヘイボールの世界展開を推し進めるなど勢い増しているWPAのランキングシステムを見ていこう。WPAは各大陸連盟、各国連盟を傘下に置く、スポーツ競技としてのプールを統括する組織であり、今のところこのランキングが最もオフィシャルな世界ランキングと言えるものだ。

【ランキングで見るビリヤード01】FargoRate(ファーゴレート)編
【ランキングで見るビリヤード02】wnt.(ワールドナインボールツアー)編

WPAでは現在、プールの男女ランキングに加え、ヘイボールの男女ランキング、そしてアーティスティックプールランキングを発表しているが、今回はプールランキングに絞り男女ごとに紹介していく。

そのランキングは、純粋な試合での対戦データを基にするFargoRate、獲得賞金額で決まるwnt.とは異なる、多くのスポーツで採用されている、一定期間内で獲得したポイントで順位を決定するシステムが採用されている。これは男女共通で、大会のグレードによって決められている優勝以下の順位によるポイントがプレイヤーに付与されるスタイルだ。

また、このランキングは世界選手権を始めとしたハイグレードトーナメントに出場するためのWPAシード枠決定に使用されるため、この点でもプレイヤーにとっては重要なものとなっている。現在はトップ32名が本戦にシードされることが多く、それに漏れた場合、各国のプレイヤーは大陸連盟、各国連盟枠からシードをもらうか、予選が行われるトーナメントの場合はここを勝ち抜いて本戦切符を手に入れることになる。

現在発表されている最新の男子ランキングを見ると、2025年7月の『Indonesia International Open』から4月の『2026 YALIN WPA MEN’S 8-BALL WORLD CHAMPIONSHIP』までの15試合が対象となっており、その中には『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)が主催する『ジャパンオープン』と『公益社団法人 日本ビリヤード協会』(NBA)とJPBAの共催で行われる『全日本選手権大会』の2試合も含まれている。

今年9月開催のジャパンオープンも引き続きランキング対象試合となっている

大会グレードについては、WPA公認の『世界選手権』が優勝9000ポイントと最も高く、以下優勝賞金10万ドルの『Qatar World Cup 10-Ball』が8100ポイント、優勝賞金4万ドルの『China Open』が7200ポイント、以下大陸連盟主催のローカルトーナメントまで細かな設定がされており、2位以下についても、通常のトーナメントで順位が下がるにつれ賞金額が半分になっていくのに比べると、ポイントの減衰は緩やかになっている。

直近の男子エイトボール世界選手権で9000ポイントを獲得したアロイシウス・ヤップ

それを踏まえて下のトップ30を見てみると、1位にはwnt.のランキング対象にもなっている昨年7月の『WORLD POOL CHAMPIONSHIP』(男子ナインボール世界選手権)で優勝、その後のテンボール、エイトボールの世界選手権でも上位に入りポイントを稼いだカルロ・ビアドが1位、2位にはチャイナオープン優勝のヴォイチェフ・シェブチック、3位には男子ナインボール世界選手権準優勝のフェダー・ゴーストがランクされているが、上位8名が30,000ポイントオーバーで、その差は大きくないことがわかる。

この点でWPAランキングは、wnt.に比べると順位の変動が大きく、プレーの安定性も含めて単年での強さを表す指標となっていると言えるだろう。ちなみにビアド、ゴーストについては、wnt.との軋轢により2024年10月にWPAから資格停止とランキングポイント剥奪の処分を受けており、2025年7月の和解によって資格停止が解かれ、ランキングポイント0の状態からの15試合で一気にランキングを上げている。

そんな中で日本のエース、大井直幸はしっかりとトップ8に入っており、この1年の好調さがランキングに表れている状況であり、ランキングトップも狙える位置をキープしている。その他日本勢は、2023年から2025年まで3年連続でJPBA男子MVPを獲得している土方隼斗がシード権獲得圏内にもう一歩の36位にランクされている。

土方の過去最高順位は13位。まずはシード権復活が目標となる

次回は、違った角度からの2つのランキングがある男子に比べ組織間の問題もなく、ほとんどのトッププレイヤーが対象トーナメントに参戦し戦う機会が多い、ワールドスタンダードなシステムとなっているWPA女子ランキングを紹介したい。

写真提供:Matchroom PoolPREDATOR PRO BILLIARD SERIES

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