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WPAが複数のビリヤードゲームで競技ルールを更新

2026.03.24

ワンポケット、バンクプール、ダブルス、ファウル規定など

世界のプールを統括するWPAは、公認大会で円滑で公平な競技運営がなされるように、様々なビリヤードゲームの明確なルールを制定してこれを基準としており、傘下にある大陸連盟や各国の連盟は、オフィシャルトーナメントを開催する際には、基本的にこれに準拠したルールで試合を行っている。

このルールは常に最新かつ明確なもので、これまでも時代の流れに応じて更新が重ねられてきたが、このほどWPAは、複数の競技でプレーに影響を与える重要な更新がされたことをオフィシャルfacebook上で発表した。

●新たな公式ルールの追加

今回新たに追加となったのは、主にプールの本場アメリカでプレーされ、伝統ある『Derby City Classic』(ダービーシティクラシック)では、オールアラウンドチャンピオンを決めるための種目となっている「ワンポケット」と「バンクプール(ナインボールバンク)」の2つ。

さらに近年数多くのトーナメントが行われるようになってきた「ダブルス」に関する新たなガイドラインも策定されている。

●パラスポーツ競技

パラスポーツ(車椅子競技など)に関する規則と規定が拡充され、独立した「規定(Regulations)」となった。

●ファウル判定が困難な場合(判定の不確実性)

手球が「合法的な的球」と「非合法な的球」にほぼ同時に接触し、どちらに先に当たったかが判別できない場合は、合法的な的球に先に当たったものとみなす。手球が「的球」と「クッション」にほぼ同時に接触し、どちらが先か判別できない場合は、的球に先に当たったものとみなす。

総じて、プレイヤーがファウルを犯したかどうかが判断できない(確証がない)場合、そのショットは合法(セーフ)とみなされる。

●用具の使用方法

キューをテーブルの上に置いた状態で、キューから手を離してもファウルにはならない。プレイヤーは、ショットの狙いを定めたりプランを立てたりするために、キューや自分の体の一部を使用することが許可される。

メカニカルブリッジ(レスト)を使用する際、キューは必ずブリッジのヘッド部分で支えられていなければならない。

●テンボールの変更点

コールショットとセーフティに関する多くの事項が明確化され、テンボールにおいて「セーフティ」というコール(宣言)は廃止となった。

●オールボール・ファウル

「手球のみのファウル(Cue Ball Fouls Only)」というルールは廃止。今後は例外なく「すべての球が対象となるファウル(All Ball Fouls)」のみが適用される。

●スクープショット(すくい上げジャンプ)の明確化

意図しないミスキューによって、手球がテーブル面から離れたり(飛び跳ねたり)、他球を部分的または完全に飛び越えたりした場合、それは通常のミスキューおよびジャンプショットとして扱われる。

●ナインボールの変更点

ラックの際「⑨ボールをフットスポットに置く」ことが標準(デフォルト)となった。ただし、大会運営者の判断により、従来の「①ボールをフットスポットに置く」方式を選択することも可能。

ソフトブレイク防止のための「3ポイントルール」が適用されている場合、的球はヘッドライン(ヘッドストリング)に触れるだけでは不十分で、完全に越えなければならない。すなわちボールの中心(接地点)がヘッドラインを越える必要がある。

WPAはこの発表について、「より明確な裁定、洗練された競技形式、そしてより一貫性のある世界基準――これこそがキュースポーツの次なる前進です」としており、今後この変更点はWPAルールに準拠している現在の『公益社団法人 日本ビリヤード協会』(NBA)ルールにも反映され、国内の公式戦にも適用されていくことになると考えられる。

写真提供:WPA

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