1週間に渡った「世界選手権」3大会が終了
女子ナインボールの河原千尋、U19テンボールの金澤蒼生が3位タイ入賞@ニュージーランド
9月2日〜8日(月〜日)の1週間の日程で、ニュージランド・ハミルトンを舞台に開催されていたWPA公認、PREDATOR PRO BILLIARD SERIESが運営の中心となった3つの世界選手権、『2024 Yalin WPA Men’s World 8-Ball Championship』(男子エイトボール世界選手権)、『2024 Massé WPA Women’s World 9-Ball Championship』(女子ナインボール世界選手権)、『2024 Predator WPA Junior World 10-Ball Championship』(ジュニアテンボール世界選手権)が終了し、3大会で計5名の新たな世界チャンピオンが誕生した。
最終日の8日にはそれぞれの決勝戦が行われたが、まず男子エイトボール世界選手権では、WPA/ACBS公認大会へのボイコット声明から一転出場を決めたジョシュア・フィラー(ドイツ/FR:850)が、台湾の許睿安(FR:778)を10-8で下して優勝。2018年のナインボールに続く2つ目の世界タイトルを獲得するとともに、賞金75,000ドル(約1070万円)を手にした。
左から3位タイ・呉坤霖(台湾/FR:811)、3位タイ・マルコ・トイシャー(オランダ/FR:795)、優勝・フィラー、準優勝・許
ルビレン・アミット(フィリピン/FR:753)vs 陳思明(中国/FR:791)の対戦となった女子ナインボールでは、第1セットを奪われたアミットが、ここから3セットを連取し3-1(1-4、4-2、4-2、4-3)で勝利。2010年と2013年にテンボール世界選手権チャンピオンとなっているアミットは、優勝賞金50,000ドルを獲得し、これでナインとテンのダブル世界女王となった。なお、ベスト4に進出していた河原千尋(FR:749)は、7日の準決勝で陳思明に敗れ、今大会は3位タイでフィニッシュしている。
左から3位タイ・河原、3位タイ・クリスティーナ・トカチ(AIN※/FR:734)、優勝・アミット、準優勝・陳
※AINは中立な立場の個人資格の選手(トカチの国籍はロシア)
ジュニアテンボール選手権は、男子U19、男子U17、女子U19の3つのカテゴリーで決勝戦が行われ、それぞれオランダのミカ・ファンベルケル(FR:713)、エストニアのレヴォ・マイムレ(FR:627)、アメリカのソフィア・マスト(FR:631)が優勝。日本から出場しベスト4に進出していた金澤蒼生(FR:713)は、準決勝でエイドリアン・プラサドに6-7で敗れ決勝進出はならなかったが、ジュニア世界選手権で自己最高となる3位タイの成績で大会を終えた。
金澤は、世界のトップジュニアと堂々と渡り合った
写真提供・大会情報:PREDATOR PRO BILLIARD SERIES
大会アーカイブ動画:Pro Billiard TV