世界最高峰のナインボールバトル、大井直幸はステージ2進出を狙う
WORLD POOL CHAMPIONSHIP@サウジアラビア・ジッダ

大井の試合は日本時間23日22時から
7月21日(月)に開幕したwnt.最高峰のプールトーナメント『WORLD POOL CHAMPIONSHIP』(ナインボール世界選手権)は、大会2日目を終え、日本時間23日(木)19時にスタートするステージ1の2回戦(勝者側最終戦)とその後の敗者側2回戦(敗者側最終戦)でシングルイリミネーションとなるステージ2(決勝トーナメント)に進出する64名が決定する。
WPA公認のランキングイベントでもある今大会は、昨年に引き続き、総額100万ドル(約1億4,700万円)、優勝25万ドル(約3,700万円)とワールドプールシーン最高の賞金額を誇り、サウジアラビア・ジッダを舞台に、今年も世界44ヵ国から128名のトッププレイヤーが集結している。
この大会に日本から唯一出場しているwnt.ランキング20位、WPAランキング6位で『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属の大井直幸は、大会初日、日本時間22日4時30分からの1回戦でアブドゥルアジズ・アルアムディ(サウジアラビア/FR:653)に9-6で勝利した後、大会2日目は試合がなかったが、本日22時からの2回戦で張玉龍(台湾)と対戦する。
ここで勝てばベスト64進出となるが、もしこの試合を落とした場合は、24日2時30分からの敗者側2回戦で、傳哲偉(台湾)と生き残りをかけた戦いに臨むことになる。
現在wnt.ランキングトップで、前回王者のフェダー・ゴースト(アメリカ)を始めとしたトップランカー達の顔ぶれはまさに世界最高峰のナインボールバトルの名にふさわしく豪華で、今回の出場者中45名がFR800以上となっているが、現在FR世界トップ100にランクされているプレイヤーまで幅を広げると、その数は67名と出場者の半数を超える状況だ。
ちなみに7月23日時点のFR世界トップ100に最も多くのプレイヤーを送り込んでいるのがフィリピンで、その数は他国を圧倒する27名。次いで台湾の10名、以下ドイツとアメリカが7名、ポーランドの6名と続いており、日本は大井に加えて、今大会には出場していない土方隼斗(FR:800)、羅立文(FR:802)の3名が、over800プレイヤーとしてランクインしている。
なお、現在のところのトピックとして真っ先に挙げられるが、ワールドトップスターの1人で韓国女子のエースでもあるソ・ソア(FR:755)の参戦で、大会前はルビレン・アミット(フィリピン/FR:771)の出場がアナウンスされていたが、これがアミットの健康上の懸念による辞退により変更となった模様だ。ソ・ソアは1回戦でダニエル・マシオル(ポーランド)に敗れたものの、敗者側1回戦で、wnt.プロでランキング154位のJJ・ファウル(FR:702)を9-3で下して24日1時30分からの敗者側2回戦に進んでおり、アルビン・オーシャン(オーストリア)vs ジェームズ・アラナス(フィリピン)の敗者と対戦することとなっている。

ソ・ソアは、ファウル戦で2連続マスワリを2回達成し、連続マスワリランキングでは暫定ながら4位につけている
またポーランドの若手の1番手で、wnt.ランキング16位のヴィクトル・ジーリンスキーについて、出場者リストの国名が空白となっている件について、ジーリンスキー本人が「ポーランド代表としての出場ではない」ことを自身のfacebookで発信している。投稿によれば、ポーランドビリヤード協会が出場を許さなかったが、wnt.とWPAの支援により参加が認められたとのことで、さらに本人は、今後はポーランドを代表することはできないこと、そして名前と共にポーランドの国旗を掲載しないようにとのお願いも発信している。
写真提供:Matchroom Pool
大会ライブ配信:wnt.tv(要登録/有料)、Matchroom Pool(無料)
大会情報(ライブスコア、トーナメント表等):World Nineball Tour live scores(要登録/無料)