世界選手権への出場権をかけた戦いが進行中
2025 Kamui Road To World 10-Ball Championship@ベトナム・ハノイ

WPA公認の世界選手権で、ハイグレードなランキング対象試合でもある『2025 WPA Men’s 10-Ball World Championship』(男子テンボール世界選手権)。昨日お伝えした通り、今年は9月17日〜28日までの日程で開催されるが、現在、世界で最もビリヤードが熱い国ベトナムで、このビッグイベントへの出場権をかけた『2025 Kamui Road To World 10-Ball Championship』(男子テンボール世界選手権予選)が行われている。
この予選は、上位進出者にステージ1とステージ2に分かれて開催される10月の本大会ステージ1への出場権が与えられるトーナメントで8月までに全6戦が予定されており、これまで4月と5月に2戦を消化。11日〜15日までの5日間に渡る今回はその第3戦にあたる。
128名枠で争われる予選は、各回に総額20,000ドル、優勝が5,500ドル、準優勝4,000ドルの賞金が用意されており、各回の上位8名がステージ1に出場できるだけでなく、予選独自の全6回の通算ランキングポイント上位8名にもステージ1への出場権が与えられる。
本大会のステージ1は、この予選からの48名+8名の計56名にワイルドカード8名を加えた64名で戦われる予定で、ここからは8名が本大会ステージ2に進出できるフォーマットとなっており、ステージ2は、WPAランキング上位40名、各大陸連盟に割り当てられた40名、ステージ1からの8名、ワイルドカード8名の計96名によって争われる。

第3戦には『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)から第2戦にも出場した浦岡隆志(FR:719)を始めとして、ジュリアン・セラディラ(FR:760)、村松勇志(FR:698)、高木悠次(FR:672)、山下直生(FR:722)、井澤勝幸(FR:635※信頼性不足)の6名と、アマチュア全国タイトルも持つトップジュニアの1人、織田賢人(FR:760)が出場しており、大会2日目、日本時間12日16時の時点で織田が大会終了となり、残りのJPBA勢は全員が敗者側からベスト32進出を目指す戦いに臨んでいる。
また、WPAからのペナルティによってランキングポイントを剥奪されたプレイヤーについては、解除後もそのポイントは戻らないため、この第3戦は、現段階で40位内にランクされていない柯秉逸(FR:845)、柯秉中(FR:842)らのワールドトップスターを始めとして、その他の台湾勢、フィリピン勢も多数出場するハイレベルなトーナメントとなっている。
なお、どの時点でのWPAランキングでステージ2に出場する上位40名が選出されるのかは今の段階では不明だが、現時点のWPAランキングを参考にすると、6位の大井直幸(FR:822)、13位の土方隼斗(FR:799)はほぼWPAランキング枠での出場が濃厚で、JPBAランキング2位の羅立文(FR:802)は、ACBSを通じて日本に割り当てられる枠の1番手となることが予想される。