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WPA、wnt.、WPBA主催イベント情報

2025.06.11

ワールドプールシーン、大会結果から最新スケジュールまで

ヘイボール、ゴールデンナインも含め、7月〜12月のWPAカレンダーにはこれまでにないほど多くのイベント予定がアップされている

2025年に入り、アメリカ、アジア、ヨーロッパのプールシーンはさらに活況を呈し、世界のプールを統括するWPA、トップスターによるナインボールに特化したwnt.、WPAと連携して全世界的にトップツアーを主催・運営するPBSといった主要組織のいずれもが次々にイベントを開催し、今年後半のスケジュールを発表している。ここではこの1週間のワールドプールシーンの動き、そしてシーズン後半戦の予定などをまとめてお伝えする。

まず、6月5日〜8日(木〜日)の日程で、アメリカ・ミシガン州を舞台に開催されたのが、WPBA主催による女子プロツアー第3戦の『2025 WPBA Soaring Eagle Masters』。決勝でピア・フィラーを下した魏子茜が今シーズンツアー初優勝を飾ったこの大会には『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)から、河原千尋、谷みいな、村松さくら、平口結貴の4名が出場。平口がJPBA勢最高の7-8位、続いて村松が9-12位、河原が13-16位、谷が25-32位という結果であった。

ワールドトップスターが揃う中、ベスト8に食い込んだ平口結貴

WPBAとほぼ同日程の6月6日〜8日(金〜日)、ルーマニア・ブカレストを舞台に開催されていたのがwnt.ランキングイベント(ブロンズ)の『Mezz Bucharest Open 2025』。この大会に日本からの出場はなく、ヨーロッパ勢が上位を占める結果となる中、ワールドトップスターの1人であるエクレント・カチの弟で、現在18歳のクレディオ・カチが、今年も変わらぬ強さを見せ続けているファーゴレート世界ナンバー1のジョシュア・フィラーを決勝で下してwnt.初優勝を果たしている。なお、ジョシュアとピアのフィラー夫妻は、同時優勝こそならなかったが、同日にそれぞれの大会で準優勝というワールドプール最強夫婦ぶりを発揮している。

この勝利でカチは10,000ドルを獲得

その他、日本からもプレイヤーがチャレンジしている中国を始め、世界各地でヘイボールやゴールデンナインのイベントが開催される中、WPA、wnt.、PBSはそれぞれ今年後半のビッグイベントのスケジュールを発表している。

まずPBSはWPA公認の下、インドネシア・バリ島で3つの世界選手権を同時開催することを発表。10月7日〜13日(火〜月)の1週間の日程で行われる3イベントは、『WPA Men’s World 8-Ball Championship』(男子エイトボール世界選手権)、『WPA Women’s World 10-Ball Championship』(女子テンボール世界選手権)に加え、初開催となる『WPA Men’s World 10-Ball Doubles Championship』(男子テンボールダブルス世界選手権)となっている。ただし、10月7日〜12日(火〜日)には、すでにwnt.が発表しているメジャーイベント『Hanoi Open Pool Championship』(ハノイオープン)も開催される。この2大会の重複は調整済みなのかどうかは気になるところだ。

一方、wnt.は母体であるMatchroom(マッチルーム)が主催する、アジアvsヨーロッパの対抗戦『REYS CUP』をハノイオープン後の10月16日〜19日(木〜日)の日程で、昨年に引き続きフィリピン・マニラで開催することを発表。選手選考を大きく左右するwnt.アジアンプレイヤーのランキングで現在大井直幸が6位につけており、今後の活躍次第で日本人初のアジアメンバー入りを果たす可能性もある。

この他、すでに発表されているWPA公認のベントには、WPBA主催による『2025 Oneida WPA Women’s 8-Ball World Championship』(女子エイトボール世界選手権)、PBSが主導する『Indonesia International Open 2025』(男女テンボール選手権、ミックスダブルスの3イベント)と『2025 Vietnum』(男子テンボール世界選手権、女子ナインボール、ミックスダブルスの3イベント)などが控えており、また、wnt.最大のイベントである『World Pool Championship』(男子ナインボール世界選手権)も7月に開催される。

ちなみ男子テンボール世界選手権については、ベトナムのハノイ、ホーチミンを開催地にして4月から全6戦の予定で『2025 Kamui Road To World 10-Ball Championship Qualify Registration Open』(男子テンボール世界選手権予選)が開催されており、本戦ステージ1への出場権をかけて、日本からも多くのプレイヤーが挑戦中だ。

その中で11日、128名が参戦する第3戦がスタートしたが、出場者128名の中には、JPBAのジュリアン・セラディラ、浦岡隆志、村松勇志、高木悠次、山下直生、井澤勝幸、そしてアマチュア全国タイトルも持つトップジュニアの1人、織田賢人の名前がある。

まもなく折返しを迎える2025年シーズン、男女ともに、エイトボール、ナインボール、テンボールの世界選手権を中心に数多くのビッグイベントが開催される後半戦は、ワールドトップスターはもちろん、日本から海を渡り頂きを目指すプレイヤー達の戦いからも目が離せなくなりそうだ。

写真提供:WPBAPBSMatchroom Pool

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