2025年もベトナムは世界で一番ビリヤードが熱い!
9月〜10月にかけてWPA、PBS、wnt.のイベントが連続開催

今やアジアンプールの中心地として、世界のプールを統括するWPA、トップツアーを主催・運営するwnt.とPBSはもちろん、世界中のアイテムメーカーからプレイヤー、ファンまでが注目するベトナム。
昨年もおよそ3週間に渡ってトーナメントが連続開催され、ベトナム国内は大きな盛り上がりを見せたが、WPAとwnt.の対立が『ハノイオープン』出場者へのWPAによるペナルティというはっきりした形に現れるなどの問題も生じた。
しかし、今年5月にWPAとwnt.がツアー開催、公認の有無などについて合意に達し、WPA公認イベントとwnt.イベントの日程調整が可能になったことで、9月〜10月にかけ、昨年からさらにパワーアップしたビッグイベントが連続開催されることとなった。

今回のベトナムシリーズ2025は、ホーチミンを舞台にした9月17日〜28日の11日間に渡る、賞金総額425,000ドル、WPA公認の3イベントでスタートする。まず17日〜19日にはPBSと提携したベトナムのプロモーターである『Box Billiards』の名を冠した『Box Billiards Mixed Doubles』(ミックスダブルス)が開催される。この大会は昨年初開催された世界のトップスターによるノンランキングイベントで、今年は32組のエリートペアによって争われる。
20日からはともにWPAランキングイベントで男女トップスター達が揃う『WPA Men’s World 10-Ball Championship』(男子テンボール世界選手権)と『Saigon Women’s 9-Ball Open』(サイゴン女子オープン)がスタートし、サイゴン女子オープンは26日、男子テンボール世界選手権は28日までの日程で行われる。
現在のところサイゴン女子オープンの概要は発表されていないが、男子テンボール世界選手権についてはPBSが、96名の世界トップクラスのプレイヤーを迎えるとしている。

そしてWPA、PBSによる11日間のイベントが終了すると、10月からはwnt.によるランキングイベントとメジャーイベントが2週間に渡って開催される。
まず10月1日には、昨年初開催された『Peri 9-Ball Open 2025』(ペリオープン)がダナンを舞台にスタート。5日までの日程で行われるトーナメントは、賞金総額200,000ドル、優勝賞金40,000ドルと、メジャーと変わらない規模のランキングイベント(ゴールド)となっている。

ペリオープンの2日後、10月7日〜12日にかけては、舞台をハノイに移し、今回で3回目となるメジャーイベント『Hanoi Open Pool Championship』(ハノイオープン)が6日間に渡って開催。昨年はWPAのペナルティを回避するために出場を取りやめたwnt.ランカーも多かったが、今年はトップランカーが勢揃いするスーパーハイレベルなトーナメントとなることが予想される。
こうしておよそ1ヵ月に渡ってベトナムを縦断する今回のベトナムシリーズ2025、今年は組織間トラブルへの対処など考えることなくプレーに専念できる環境になっていることもあり、日本勢も昨年以上に世界一ビリヤードが熱い国での戦いに向かうことだろう。