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【ビリヤードプレイヤー・ファイル】JPBA小西さみあプロ編_03

2025.12.27

2024年、2025年の3勝で見えた新たな目標

Billiard Web CUE’Sがピックアップした、今年活躍したプロプレイヤー、将来が期待される注目プレイヤーのインタビューをお届けしていく「ビリヤードプレイヤー・ファイル」。その2人目は、2025年はランキング対象公式戦3勝、11月には日本最高峰のビリヤードトーナメントである全日本選手権を初制覇し、名実ともに日本のトップ女子の1人となった『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属の小西さみあ。

●プロフィール
名前:小西さみあ(こにし さみあ)
生年月日:1994年1月18日(31歳)
所属(プロ入り年):2018年(JPBA52期生)
出身地:東京都
JPBA公式戦優勝数:9
スポンサー:日勝亭、BRUNSWICK、斬tip、MEZZ、EXCEED、肉球会、Zeke

2023年シーズンは2勝、そして2024年には3勝を挙げてJPBA女子ランキング2位となった小西プロは、今年も3勝を挙げる……。数々の勝利を経て彼女が見出した次なる課題、そして来シーズン以降の目標とは。トッププロとしての彼女の現在地に迫る。

【ビリヤードプレイヤー・ファイル】JPBA小西さみあプロ編_01
【ビリヤードプレイヤー・ファイル】JPBA小西さみあプロ編_02

●自分でも自信を持って撞けていたなと思います

——2023年は2勝を挙げ、ランキングも3位まで上がりましたが、 その勢いを支えたものの一つに、2023年春のフィリピン遠征があったそうですね。
小西:はい。せっかくランキングも上がったし、もっと勝っていけるように、一生に一回はと思っていたフィリピンに修行に行きました。オープン戦も開催されていたので、それに出ながら向こうでロングゲームとかを組んでもらって、現地の選手たちと撞かせてもらったことで、だいぶ覚悟が変わりました。

——覚悟が変わった、とは?
小西:フィリピンだとビリヤードは国技というくらい熱いので、その辺にいる人がみんなめちゃめちゃ上手で、レベルの差をすごく感じて「こういう風に戦わなきゃいけないんだな」というのを身をもって知れて、その経験が以降の色々な結果に繋がったかなと思っています。

フィリピンでは初めて17ラック先取のロングゲームも経験(写真提供:小西さみあ)

——2024年からは海外遠征の機会も増えましたね。
小西:はい。ランキングが上がったことでJPBA枠をいただけたので、年に3、4回ずつぐらい世界戦に行かせていただけてるんですけど、それもすごく刺激でした。今の世界のトップクラスの女子選手たちを間近で見たり、対戦できたことで、精神面でも今までに感じたことのなかった自分の状態を経験して、その辺りを振り返って勉強しながら、少しずつでも力になったらいいなと練習してきました。

今年の遠征でもワールドトップスターと何度も対戦(写真提供:PBS

——そして迎えた今年、終わってみれば3勝を挙げる大活躍でしたが、前半戦はやや成績が上がらない感じでしたね。
小西:去年の終わりぐらいからなのですが、色々なシャフトを試すようになっていて、去年は木のシャフトから木のシャフトだったので、性能は違ってもまだ対応できる範囲内だったんですけど、今年の初めはカーボンシャフトを初めて試してみたんです。期間を決めて関東レディースオープンまではカーボンを使って、その結果や感覚で今後どうするか決めよう、という形で臨みました。色々悩んだ結果、やはり元のシャフト(MEZZ WX700)に戻したのですが、カーボンの感覚がなかなか抜けなかったり、逆に700で撞いていた時の感覚を取り戻すのに結構時間がかかってしまって。前半は、そういう風にモヤモヤしながら数ヵ月撞いていた感じでした。

——そのモヤモヤから抜け出すきっかけはあったのでしょうか?
小西:やはり、6月の京都(京都レディースオープン)での優勝ですね。あの時はまだ調子が上がっていない状態で、初日もやはり良い感じでは撞けなかったんですが、気持ちは落ち込まずに「ミスしてもしょうがないから次頑張ろう」という切り替えはよくできていた日でした。ここで何とか踏ん張ることができて2日目に残れたんですが、その辺りから少しずつ調子も上がって優勝できたことが、11月と12月の2回の優勝(全日本選手権、全日本女子プロツアー第3戦)にも繋がってきたのかなと思います。

京都レディースオープン優勝がその後のプレーを変えるきっかけとなった

——中でも今年のハイライトは全日本選手権での優勝でした。優勝直後にもお話を伺いましたが(優勝直後のショートインタビューはこちら)、少し時間が経った今、改めて振り返ってみていかがですか?
小西:そうですね。改めて試合を見返したりしたんですが、自分でも自信を持って撞けていたなと思います。今年の後半は、京都での優勝で得られたメンタル面がすごく大きくて、全日本にも自信を持って臨めました。具体的には、自分の良いメンタルの状態をどうやったら出せるのか、ということを色々考えながら試合に臨み、完璧ではないですが実践もできた感じです。

全日本選手権は揺らがぬメンタルで戦い切った

——それでは今シーズンの結果を踏まえ、来シーズンの目標を教えてください。
小西:もちろん世界戦や国内戦で上を目指して行きたいですが、今お話した全日本選手権、そしてアメリカ遠征の試合で得られた、自分の良いメンタルの状態をどう作り、維持して戦うかを追求していきたいです。技術面ももちろん向上させていきたいですが、試合でのアベレージを上げるために、自分のメンタル面の良い部分をもっとしっかり分析して、いつでも良いメンタルの状態になれて、そのまま戦える方法を考えながら試合で試して、その結果がついてきたら良いですね(以下次回に続く)。

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