土方隼斗、決勝進出ならず3位タイでフィニッシュ
2025 YALIN WPA MEN’S 8-BALL WORLD CHAMPIONSHIP@インドネシア・バリ

ヒルヒルの激戦に敗れた土方だが、世界タイトル戦で素晴らしい戦いをみせた
9日(木)に開幕したインドネシア・バリで戦われる3つの世界タイトル戦のメインイベントであるWPA公認の『2025 YALIN WPA MEN’S 8-BALL WORLD CHAMPIONSHIP』(男子エイトボール世界選手権)が最終日を迎え、日本から参戦中の『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属の土方隼斗が準決勝でアルビン・オーシャン(オーストリア/FR:828)と対戦し、惜しくも9-10で敗れたものの、世界タイトル戦自身最高の3位タイでフィニッシュした。
土方は勝者側からベスト32に進出し、1回戦(ベスト32戦)でルカ・メン(ドイツ/FR:772)、2回戦でアメリカのエース、シェーン・バンボーニング(FR:846)を下し、さらに準々決勝ではダニエル・マシオル(FR:815)に10-5で快勝して準決勝に進出。
日本時間13日12時にスタートしたオーシャンとのゲーム、まずは3-0とリードした土方に対し、オーシャンも追撃を開始し、試合は第7ラックを終わって土方の4-3。第8ラックはオーシャンのブレイクノーインから土方がセーフティでチャンスを作りランアウトで5-3と再び2点差とすると、第9ラックのマスワリで6-3。
しかし第10ラックの土方のブレイクがノーインに終わると、すかさずオーシャンが取り切って1点を返し、次ラックではオーシャンのブレイクノーインでチャンスを得た土方が⑥をミスし、そこからハイボールを選択してランアウトしたオーシャンが再び1点差に迫る。

オーシャンとの試合は激戦となった
さらにブレイクがなかなか決まらないオーシャンからターンを得た土方が、難しい配置を紐解く過程で再びサイドへの⑦をミス。これで6-6に追いついたオーシャンだったが、レフェリーによるトライアングルを使ったラックの甘さに苦しみ第13ラックのブレイクはまたもノーイン。土方がここからしっかりと取り切り再びリード。
第14ラック、パワーブレイクが決まった土方だったが、難しい取り出しの⑦を沈めた後の②をミス。中盤に入りシュートミスが目立ち始める。このラックは一度土方にもターンが回ってきたが、土方の③ジャンプショットが外れたところからオーシャンが取り切って7-7。
土方隼斗 vs アルビン・オーシャン(Pro Billiard TVより)
第15ラック、オーシャンはブレイクサイドを変えパワーをかけたブレイクを放ったがこれもノーインとなると、土方がランアウトを果たして8-7と勝利まであと2ラックに迫る。しかし第16ラックの土方のブレイクもノーインとなり、トラブルのある難解な配置を見事にクリアしたオーシャンが8-8とする。
2ラック勝負となった緊迫の第17ラックを取った土方が9-8とリーチをかけると次ラックでオーシャンが追いつきゲームはヒルヒルに。運命のラストラック、ブレイク位置をセンター付近に変えたオーシャンのブレイクが決まると、この試合シュートミスゼロで戦いきったオーシャンがマスワリを決め激戦を制して決勝に進んだ。
決勝戦はこの後16時開始予定でオーシャンの相手はアレックス・カザキス(ギリシャ/FR:823)となっている。
大会ライブ配信:Pro Billiard TV
大会情報:2025 YALIN WPA MEN’S 8-BALL WORLD CHAMPIONSHIP