ウェブキューズはビリヤードの全てがわかる総合情報サイトです。

【第52回全日本選手権SP_Vol.11】JPBA男子トップランカー No.1

2019.11.11
JPBAランキング1位:吉岡正登

18ajcs_yoshioka.jpg

11月18日(月)より開催される『第52回 全日本選手権大会 ?仁親王牌』。長い1年の締めくくりである本大会は、国内で唯一にして最高峰の『SG1』グレードの大会で、頂点に立つことを誰もが一度は憧れ、夢見る舞台でもある。これまで男女トップ5を動画と共にご紹介してきたが、今回がラストとなる。大トリを飾るのは今年大躍進を遂げた吉岡正登だ。

9月末時点で吉岡は2180ptで首位となっている。京都府出身でプロ入りは’09年の43期生。プロ入り後は着実に結果を出し、’12年には現在は行われていないが、『第15回エイトボールオープン』でプロなって1つ目のタイトルを獲得し、ランキングも当時最高の10位となった。翌年の’13年にはレッスン活動を優先し、公式戦にはほとんど出場していなかったが、’14年にはトーナメント・レッスンの両立を目指して戦列復帰を果たすと、いきなり『全日本14-1オープン選手権』で優勝。その後もコンスタントに成績を残し続けてきている。

0128kansai.jpg

『関西オープン』終了後、吉岡と地元応援団との記念撮影

今季の成績は『関西オープン』・『西日本グランプリ第2戦』優勝、『西日本グランプリ第4戦』準優勝、『西日本グランプリ第1戦』、そしてランキング1位を大きく手繰り寄せた『2019 テンボール世界選手権』で3位タイ。その他には『ジャパンオープン』で自身初となる決勝日進出を果たしている。

19world10ball_b4.jpg

テンボール世界選手権にて。左から3位タイ:柯秉逸、優勝:柯秉中、準優勝:ヨシュア・フィラー、3位タイ:吉岡正登

上記の中で注目すべきは、なんといってもラスベガスで行われた『テンボール世界選手権』だ。吉岡は予選で台湾の?坤霖、フィリピンのカルロ・ビアド、同じくフィリピンのジェフリー・イグナシオとアジアを代表する強豪達を破って3連勝で決勝ラウンドへ。その後の相手もエストニアのデニス・グレイブ、地元アメリカのタイラー・スタイヤーとワールドクラスの選手達だったが、吉岡は快進撃を続けて準決勝へと進出。準決勝では結果的に優勝となった台湾の柯秉中に敗れはしたが、国際大会、それもテンボールの世界選手権で自身最高の3位タイ入賞を果たし、大会の1ヶ月後に高知で行われた『西日本グランプリ第4戦』では高知テレビから取材を受けるなど、一躍時の人となった。

18ajcs_hohmann.jpg

’13年大会で吉岡のベスト16入りを阻んだトーステン・ホーマン(ドイツ)。今年ももちろんエントリーしている

これまでの全日本最高成績は通算5度(’10年、’12年、’13年、’17年、’18年)の17位タイ。特に’13年はドイツの”ヒットマン”トーステン・ホーマン、’17年はフィリピンのアントニオ・リニングと対戦し、どちらともヒルヒルの激闘の末に敗れ、あと一歩のところでベスト16進出を阻まれた。今年は吉岡にとって『全日本』最高成績を更新、そして初となる年間MVPを獲得するこれ以上に無いほどのチャンスだ。2019年シーズンは吉岡で始まり、吉岡で締めくくることになるのか。ぜひ時間に余裕のある方は当日は会場に足を運んで頂き、吉岡に大きな声援を送ってもらいたい。

18ajcs_yoshioka_tate.jpg

写真提供:JP Parmentier / CSI 2019

ページトップへ