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【第52回全日本選手権SP_Vol.10】JPBA女子トップランカー No.1

2019.11.10
JPBAランキング1位:河原千尋

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11月18日(月)より開催される『第52回 全日本選手権大会 ?仁親王牌』。長い1年の締めくくりである本大会は、国内で唯一にして最高峰の『SG1』グレードの大会で、頂点に立つことを誰もが一度は憧れ、夢見る舞台でもある。今回で女子編は最終回となる。女子のラストを飾るのはもちろんこの選手だ。

女子のランキングトップに君臨するのは2710pt、2位の栗林美幸とは170ptの差を付けている河原千尋だ。大阪府出身。プロ入りは’05年の39期生。現在の日本女子ビリヤード界不動のエースで、’13年から6年連続、通算8度もの年間MVPを獲得している。そして今年、9度目のMVPを獲得することができれば、女王・梶谷景美と並んで歴代最多タイとなる。

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2016年女子世界ナインボール選手権にて※写真提供:Alison Chang (Taiwanese Passion for Pool)

アマチュア時代にも河原は注目の存在で、現在名古屋で開催中の『全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会 女子級』を史上最年少の15歳で制覇、’04年には同大会2勝目を飾り、翌年にプロの道へと進んでいった。プロ入り後の河原は海外戦でも数々の大会で活躍しており、’08年に『アジアンテンボールチャンピオンシップ』で優勝、’09年には『アジア選手権』3位タイ、’14年に世界の強豪が集まる『アムウェイ女子ナインボールオープン』、’16年には『女子ナインボール世界選手権』で準優勝を果たしている。

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『九州レディースオープン』優勝により自身最多となるシーズン5勝目となった

今季の成績は『関東レディースオープン』・『大阪クイーンズオープン』・『東海レディースグランプリ』、『九州レディースオープン』優勝。その他に『全日本女子プロツアー第2戦』を3位タイ、第3戦を準優勝を記録している。ちなみに年間5勝は河原にとってキャリアハイの成績だ。

これまでの全日本の最高成績は’13年・’15年、’16年の準優勝。’13年は梶谷との新旧女王対決となったが、河原にとって初の全日本決勝の舞台はらしくないミスによって不完全燃焼に終わった。’15年はベスト8で梶谷、ベスト4で高木まき子と、現役プロで『全日本』を制している2人の先輩プロを破って決勝へと進出。決勝で待ち受けていたのは当時のWPAランキング1位、韓国の金佳映(キム・ガヨン)。日韓のエース対決という最高のシチュエーションだったが、WPAランキング1位は伊達ではなく、ほぼ完璧なプレーで河原を圧倒。河原は的球ではなくクッションに向かって構えることしか許されず、結果は2-9と世界との差を突きつけられた結果となった。

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’16年大会は既述の通り、直前に行われた『女子ナインボール世界選手権』で準優勝を飾り、『全日本』制覇にこれまで以上に期待がかかっていた。決勝の相手は中国の陳禾耘。’09年に『ジャパンオープン』、’10年には『北陸オープン』を制覇している台湾の実力派とヒルヒルまでいったが、結果は惜しくも敗れ、世界最高峰と国内最高峰、2つのビッグトーナメントはどちらとも準優勝と悔しい結果となった。今年こそは悲願の『全日本』制覇を成し遂げ、河原の力強いガッツポーズが見られることを願うばかりだ。

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