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【第52回全日本選手権SP_Vol.3】JPBA男子トップランカー No.5

2019.11.03
JPBAランキング5位:北谷好宏

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11月18日(月)より開催される『第52回 全日本選手権大会 寛仁親王牌』。長い1年の締めくくりである本大会は、国内で唯一にして最高峰の『SG1』グレードの大会で、頂点に立つことを誰もが一度は憧れ、夢見る舞台でもある。そこで今回は全日本の舞台で活躍が期待される男女JPBAランキングトップ5をご紹介していきたい。

男子のランキング5位は、破壊力抜群のブレイクや攻撃力溢れるショット、そして繊細なテクニックも併せ持つ『小倉の活火山』こと、北谷好宏だ。異名からも分かるとおり、福岡県出身でプロ入りは2000年(34期生)。父にJPBFの北谷好美、弟に英貴を持つビリヤード一家で、昨年の『第31回 ジャパンオープン』ではベスト16で兄弟対決も実現している。

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北谷兄弟の直接対決

今シーズンは『西日本グランプリ第2戦』で3位タイ入賞を飾ると、8月に行われた『西日本グランプリ第4戦』で優勝し、プロ入り通算9勝目を挙げた。勢いは止まらず9月に行われた『東海グランプリ』で2戦連続優勝を果たして瞬く間にプロ入り10勝目を挙げた。その結果により7月末では9位だったランキングが8月末に7位、そして9月末にトップ5入りを果たすこととなった。これまでの全日本選手権では’04年、’13年、’14年に5位タイ。

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東海グランプリでプロ入り通算10勝目を達成

中でも’13年大会は日本人最高位の結果となったがその道は険しかった。直近に行われた『北陸オープン』で公式戦8年ぶりの優勝を果たし、理想的な展開で全日本に臨めるはずだったが、大会2日前に急性胃腸炎を発症。一時は大会をキャンセルすることも考えていたという。しかし、なんとか試合ができるまでに体調を回復させると、本誌’14年3月号でも語っていたように、大会中は『丁寧に・一生懸命的球を狙う』をテーマに戦い続けた結果、ベスト64で『’12年ナインボール世界選手権』準優勝の李赫文(中国)を11-3と圧倒。続くベスト32では大会1ヶ月前に『2013ワールドプールマスターズ」で3位タイ入賞を果たしたアレックス・パグラヤン(カナダ)を相手に逆転勝利を収めた。

ベスト16では日本人選手は北谷を含めて6名が名を連ねていたが、大井直幸トーステン・ホーマン(ドイツ)に9-11、土方隼斗はジェフリー・イグナシオ(フィリピン)に8-11、川端聡張榮麟(台湾)に6-11と、悉く姿を消した。北谷は菅谷慎太郎とのJPBA勢最後の生き残りをかけた戦いにヒルヒルで勝利し、ベスト8へと進出した。

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柯秉逸(写真は昨年の全日本選手権)

ベスト8では結果的に優勝となった柯秉逸に8-11で敗れはしたものの、心掛けていた丁寧に的球を狙ってプレーをすることでミスを減らし、柯秉逸にプレッシャーを与えてリズムを狂わせるなどワールドクラスを相手に一歩も引かない戦いを見せた。今年は果たしてどんな北谷の姿を大会中に見ることができるのか、記念すべき10勝目を達成したシーズンを最高の形で終わらせることができるよう期待したい。

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