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過去のニュース(2016年)

2016.12.30 トピックス

トップの揺るぎなさと若手の躍進

2016JPBA女子戦線

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河原千尋、世界トップ層と変わらぬ実力を示して国内では4年連続のランキング1位


終わって見れば今年も強さを見せたのはやはり、河原千尋だった。優勝こそ、『関西レディースオープン』と『大阪クイーンズオープン』の2つに留まったが、『全日本選手権大会』で準優勝、そして『ナインボール世界選手権』でも準優勝。世界に通じる強さを見せ付け、アベレージも高い位置で安定していた。来年こそ、世界タイトルをもたらしてくれると、期待が高まる活躍ぶりだっただろう。

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3度目のジャパンオープン制覇を果たした栗林美幸が2位


2位につけた栗林美幸もシーズンを通して強さが際立っていた。『ジャパンオープン』を筆頭に『東海レディースグランプリ』、『九州レディースオープン』と河原を上回る3勝を挙げている。さらに『全日本女子プロツアー』で優勝した梶谷景美や5度のベスト4入りをしている夕川景子など、何年にも渡り上位層を形成してきた選手達の強さはやはり揺るぎない。

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大躍進でランキング3位となった藤田知枝


しかしながらその一方で新たな力の台頭もあったシーズンだった。まずはランキング3位の藤田知枝。今年は関東へと拠点を移し、3度の準優勝と9月の『全日本女子プロツアー第3戦』でのプロ入り初優勝と素晴らしい成績を残した。久保田知子も『全日本女子プロツアー第1戦』でプロ入り初優勝を果たし、いよいよ力を付けてきた選手が揺るぎない上位層に食い込んでいく。

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平口結貴、先輩プロ達にとっては最年少にして最大の脅威となるだろう


そして今年の、河原の世界選手権準優勝に次ぐ大きなトピックとして平口結貴の存在も忘れてはならない。3月に高校を卒業し、7月に念願のプロ入りを果たすとその直後のプロデビュー戦である『関東レディースオープン』でいきなりの初優勝。この最年少プロが加速度的に実力を高め、来年も現在の勢力図を大きく書き換えてくることだろう。

トップ層がしっかりと結果を残してくる中で新たな力がその牙城を崩しつつあるこの現状。2017年もさらに見応えのあるシーズンとなることは間違いない。

【2016年主な大会の優勝者】
1月『関西レディースオープン』 河原千尋<ニュース『土方と河原が3度目のコンビ優勝』>
3月『全日本女子プロツアー第1戦』 久保田知子<ニュース『久保田知子がプロ初優勝!』>
4月『全日本女子プロツアー第2戦』 梶谷景美<ニュース『梶谷景美が'16年シーズン初勝利!』>
5月『大阪クイーンズオープン』 河原千尋<ニュース『河原千尋が2年連続"5"度目の優勝!』>
7月『関東レディースオープン』 平口結貴<ニュース『平口結貴、初優勝で鮮烈デビュー! 男子はイグナシオ!!』>
『ジャパンオープン』 栗林美幸<ニュース『男子優勝は土方隼斗、女子優勝は栗林美幸』>
9月『全日本女子プロツアー第3戦』 藤田知枝<ニュース『藤田知枝、「三度目の正直」』>
『東海レディースグランプリ』 栗林美幸<ニュース『東海GPは大井直幸、栗林美幸が大会3度目の「幸」』>
10月『九州レディースグランプリ』 栗林美幸<ニュース『栗林美幸が追撃の今季3勝目』>
『北陸オープン』 王婉菱(台湾)<ニュース『土方隼斗が記念大会で北陸初優勝!』>
11月『全日本選手権大会』 陳禾耘(台湾)<ニュース『台湾が男女制圧! 優勝は柯秉逸と陳禾耘!!』>