【蔵出し動画4】2003年全日本選手権決勝
ビリヤード神、西尾祐を下し2度目の制覇

1985年に初めてアメリカのツアーに参戦する以前、1970年代後半からすでに日本で活躍していたビリヤード神、エフレン・レイズは、世界を舞台にトップスターとしてトーナメントに出場しながも、日本を忘れることなく、2010年代まで国内ファンにファンタスティックなプレーを魅せてくれた。
ここでは、ビリヤード専門ストリーミングTV『CBNT』のアーカイブの中から、そんなレイズが『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)のトーナメントで戦った貴重な試合映像をピックアップしてお届けする。
●ビリヤード神、西尾祐を下し2度目の制覇
2003年、ビリヤード神は本場アメリカの権威ある『BCA Hall of Fame』に選出され、ワールドレジェンドの仲間入りを果たし、日本には3月に来日してジャパンオープンで3位、そして1999年以来2度目となるタイトル獲得を狙って11月の全日本選手権に登場した。
準々決勝では盟友フランシスコ・ブスタマンテとのヒルヒル戦(11-10)を制すると、準決勝ではこの年にナインボール世界王者となったトーステン・ホーマンを下して決勝へ。その相手となったのは、ベスト32戦で山本久司とのヒルヒル戦をものにした後、李昆芳(台湾)、ラルフ・スーケー(ドイツ)、鄭榮和(韓国)という強豪海外勢も全て11-10で競り落として初の決勝に進出した西尾祐。

この年の西尾はワールドトップをなぎ倒して神に挑んだ
ナインボール、11ラック先取、勝者ブレイクのこの試合、序盤は互いにミスも出てどちらも走りきれない展開となり、第6ラックを終わって3-3。しかし、ここから西尾が見せた少しのほころびを見逃すことなく、ビリヤード神が徐々に試合のペースを握っていく。