【蔵出し動画3】2013年全日本選手権ベスト32
2025.06.16
ビリヤード神、同郷最強のロボコップを撃破

1985年に初めてアメリカのツアーに参戦する以前、1970年代後半からすでに日本で活躍していたビリヤード神、エフレン・レイズは、世界を舞台にトップスターとしてトーナメントに出場しながも、日本を忘れることなく、2010年代まで国内ファンにファンタスティックなプレーを魅せてくれた。
ここでは、ビリヤード専門ストリーミングTV『CBNT』のアーカイブの中から、そんなレイズが『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)のトーナメントで戦った貴重な試合映像をピックアップしてお届けする。
●ビリヤード神、同郷最強のロボコップを撃破
長年に渡り世界最強のプレイヤーとして活躍を続けてきたビリヤード神を追うように、強国フィリピンからはスタープレイヤーが生まれてきたが、2010年代に入り、アジア大会で金メダルを獲得し、エイトボール世界選手権を制覇、その他の国際トーナメントで最も活躍していたのが、今回レイズとキューを交えているデニス・オルコロ。

デニス・オルコロ
この試合は、ツアープロとしてのキャリア晩年に差し掛かっていた神が、その正確無比なプレーと強靭なメンタルで「ロボコップ」と呼ばれ、当時世界最強の呼び声も高かったオルコロを激闘の末に下した2013年の全日本選手権のベスト32戦だ。
テンボール、11ラック先取のこの試合、序盤にリードを奪ったレイズに対し、落ち着いたプレーでオルコロも引き離されることなく、第10ラックを終えて5-5。そしここから再びリードを奪う神に対して、決して諦めることのないオルコロが食らいていき、勝負はそのまま互いに譲らず終盤戦に突入していく。