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wnt.が『WORLD POOL CHAMPIONSHIP』の開催を発表

2025.05.12

舞台は再びサウジアラビア、賞金総額は100万ドル

昨年大会ではフェダー・ゴーストが優勝し賞金25万ドルを獲得

2024年の夏以降に関係性が急速に悪化し、一時はスポーツ裁判所での争いにまで発展するかとも思われていたWPAwnt.。今年に入って水面下で続けられていた話し合いがようやく合意に達し、5月7日にWPA、wnt.の合意に関するリリースがWPAから発表された(リリースについてはこちらから)。

その前段階として11日に終了したwnt.メジャーの『UK OPEN POOL CHAMPIONSHIP』(UKオープン)は、ランキング対象とはならなかったもののWPAの公認大会となっていた。そして大会最終日の11日、今度はwnt.が、WPAとの間で争点の1つとなっていた『WORLD POOL CHAMPIONSHIP』(ナインボール世界選手権)の開催を発表した。

wnt.のリリースによると、大会の概要は以下の通りとなっている。

「7月21日~26日(月~土)に、ワールドナインボールツアーの『クラウンジュエル』である『WORLD POOL CHAMPIONSHIP』(ナインボール世界選手権)が開催され、2年連続でジッダにエリート選手たちを迎えます。現世界チャンピオンのフェダー・ゴースト、2023年世界チャンピオンのフランシスコ・サンチェスルイス、5度のUSオープン優勝者であり2022年世界チャンピオンのシェーン・バンボーニングを含む世界のトップ100プレイヤーが、再び記録的な100万ドルの賞金総額をかけて争います」

昨年大会ではフェダー・ゴーストがワールドナインボールタイトルと優勝賞金25万ドルを獲得。これによりwnt.ランキングで断トツの1位となり以降現在までトップを守り続けているが、今年も優勝賞金が25万ドルであれば、大会優勝者が一気に順位をアップさせることになる。

ちなみに現在ランキング20位の大井直幸が優勝した場合、UKオープン後、今大会までに開催されるランキングイベントを全てスキップしたとしても獲得賞金の総額は319,181ドルとなり、他のプレイヤーとの兼ね合いもあるが、ランキングを一気に2位まで引き上げることができる計算となる。

この状況は他のwnt.ランカーにとっても同じで、これから詳細が発表されるであろう今大会は、昨年にも増して熱いナインボールバトルになるだろう。また、wnt.はこの発表に併せ、昨年WPAがペナルティの対象とした『HANOI OPEN POOL CHAMPIONSHIP』のスケジュール(10月7日〜12日)をオフィシャルサイトにアップしている。

WPAは5月12日の段階でこの大会をオフィシャルサイト上のカレンダーにアップしていないが、現状では昨年と同様にWPAからの出場枠があり、ランキング対象の公認大会となることが予想される。さらに、合意によって昨年10月のハノイオープン出場者のペナルティが解除されているため、今後剥奪されていたランキングポイントが復活した場合は、WPAランキングにも再び大きな変動がある可能性もある。

いずれにせよ、WPAとwnt.の合意によって、世界中のプレイヤーが自由に自分が出場するトーナメントを選択し、試合に集中できる環境になったのは、ワールドプールシーンがさらに盛り上がっていくための良い兆しであることは間違いない。

写真提供:Matchroom Pool

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