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「COMPASS」が大阪へ。ビリログ!との共同運営で目指す全国大会インフラのスタンダード

2026.10.08

複数店舗同時開催の「ライブスコア」が、これからのビリヤード大会の形〜

11月8日(日)、大阪にて「COMPASS」大阪大会が開催される。今年5月に東京・池袋のビリヤード・ロサで120名規模のスタートを切ったCOMPASSは、世界共通のレーティングシステム「FargoRate」(ファーゴレート/FR)を日本国内でより身近なものへと変え、従来のクラス分けのみでは把握しきれなかったプレイヤー個々の実力を可視化することを目的の一つとして発足した大会シリーズだ。

5月に開催された『COMPASS BC級戦』

9月には同じく池袋で、試合経験の少ないC級・ビギナー層が安心してデビューを飾れる環境を整えた『COMPASS C&ビギナー戦』を開催し、プレイヤーが「観る側」から「出る側」へと踏み出す最初の一歩を強力に後押ししてきた。そして今回、COMPASSはその活動の幅を広げ、初めて関西の地・大阪へと向かう。

■システム統合が実現する「一体的な大会体験」

今回の大阪大会において特筆すべきは、COMPASSとプール総合プラットフォーム「ビリログ!」との共同運営が本格化する点にある。COMPASSがこれまで蓄積してきたFargoRateを活用した大会運営のノウハウと、ビリログが構築した大会運営システムが融合することで、エントリーから大会当日の進行、さらには結果のFargoRateへの自動反映に至るまでの一連のフローがシームレスに統合されることとなった。

特に注目したいのは、複数会場を用いた同時進行においても、すべての店舗・すべての試合結果がビリログ上でリアルタイムに公開される「ライブスコア」の導入だ。選手は自身のスマートフォンの画面を通して他店舗の進行状況を常に把握でき、会場に足を運べないファンもオンラインから大会の全容を追うことができる。物理的に会場が離れていても、一つの大会としての空気感を全員で共有できるこの仕組みは、今回の大阪大会が提示する新しい観戦・参加体験の大きな柱といえるだろう。

ライブスコアで複数会場の進行状況もしっかり把握できる

■「大会開催」のハードルを下げるという挑戦

COMPASSを主催するJCL代表の関浩一氏は、このシステムの導入背景について次のように語る。

「COMPASSを立ち上げた当初から、一つの大会を単に規模拡大することだけを目的とはしていませんでした。多くのプレイヤーが試合を楽しみ、その結果がFargoRateとして蓄積され、自身の成長を数字で実感できる環境を日本中に作りたいと考えています。ただ、そのためには『出る人を増やす』だけでは不十分であり、運営側、すなわち開催店舗が抱えるエントリー管理や組み合わせ作成、結果集計といった膨大な作業負荷を軽減するインフラが必要だと感じたのです」

大会運営は往々にして多くの人手と経験を要する。運営ノウハウを平準化し、システムによる管理を普及させることで、これまで「運営が大変そうだから」と二の足を踏んでいた店舗が「これなら自分たちも開催してみよう」と思える環境を作ること。それが、大会そのものを作ることと同等以上に重要なのだと関氏は強調する。

■東京から全国へ。循環するビリヤードの輪

5月の池袋大会によるFargoRateの普及、9月のビギナー戦による裾野拡大、そして今回の大阪大会におけるシステムを通じた運営負担の軽減。COMPASSが目指しているのは、特定の地域で完結するイベントシリーズではなく、全国のビリヤード場が気軽に大会を開催し、プレイヤーが気軽に試合に参加できるという「循環」そのものの構築だ。

「東京だけで盛り上がっていても、日本全体の環境が変わったとは言えません。大阪で形にした成功モデルを、今後は別の地域へも広げていきたい。全国各地で大小の大会が日常的に開催され、その結果がFargoRateに蓄積されていく。そんな環境が当たり前になれば、ビリヤードの楽しさはもっと深く、広いものになるはずです」

“羅針盤”を意味するCOMPASSの名が示す通り、この取り組みが日本のビリヤード環境に新たな進路を示すものとなるのか。大阪で踏み出すこの一歩が、全国のビリヤードシーンへと広がっていく様子を今後も注視していきたい。

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