大会運営のデジタル化を牽引する「ビリログ!」とは。
注目を集める新プラットフォームがCOMPASSとの統合で世界標準の指標とも連携
日本のプールシーンにおいて、大会運営の風景が変わりつつある。これまでの手書きの対戦カードを配り、結果を手入力して管理するスタイルに対し、スマートフォン一つでエントリーから結果報告までを完結させるデジタル化の波が確実に広がりを見せている。
その中で発表以来、全国のビリヤード場、プレイヤーの間で話題となっているのが、プール総合プラットフォーム「ビリログ!」(運営:フルークス)だ。同システムは、ハウストーナメントや平場での対戦記録を軸に急速にユーザーを増やしているが、この度、ユーザーの間で期待されてきた、世界的レーティング指標「FargoRate」(ファーゴレート/FR)に対応した「COMPASS」(制作:JCL)との統合が発表された。
■店舗と開発者がタッグを組んだ「現場発」の設計
「ビリログ!」は、大阪府大阪市にある会員制ビリヤード場の『フルークス』のオーナーと、システム開発を本職とするエンジニアが共同で立ち上げたWebアプリだ。机上の空論ではなく、実際の運営現場で直面する課題を解決するための機能が大きな特徴となっている。
特筆すべきは、大会の全試合をリアルタイムで閲覧できる「ライブスコア」機能だ。会場の各テーブルの得点状況が刻一刻と更新され、スマホがあればどこにいても全試合の進行状況を確認できる。これは大会に限らず、友人同士の「平場対戦」でも利用可能であり、会場に足を運べない人でも離れた場所から仲間の試合状況を見守るという、これまでにない体験を提供している。
■煩雑な得点計算を自動化。多様な種目に対応
また、運営者・プレイヤー双方にとってメリットが大きいのが、複雑な種目への対応力だ。ナインボールやテンボールといった定番種目はもちろん、イニングやポイント計算が非常に煩雑な「14-1(ストレートプール)」や「ローテーション」、さらには「台湾式カイルン」「JPAルール」などにも幅広く対応。スマートフォンを数回タップするだけで正確なスタッツが自動計算され、ホワイトボードや紙の記録、ペンによる計算の手間を一切必要としない。
さらに、日々の対戦結果を蓄積することで、種目別の独自レーティングが算出される仕組みも備えており、プレイヤーが自身の成長をデータで実感できる設計となっているのも、継続的な利用者が増えている要因だろう。
■「COMPASS」との統合。戦績を世界基準へ
今回のニュースのもう一つの柱が、トーナメントシステム「COMPASS」との統合だ。COMPASSはこれまで、国際的に最も普及している実力指標であるファーゴレートの国内での普及を目指して開発され運用されている。
この両システムが合流することで、「ビリログ!」上で記録された大会の結果が、そのまま世界標準のFargoRateへ反映される仕組みが構築される。これにより、国内の草の根の大会での勝利が、世界で通用する「自分の実力値」として可視化されることになる。単なるローカルな記録だった試合結果が、国際的な「データ」へと価値を変える意義は大きい。
■次世代の大会インフラとしての期待
現在、全ての機能を無料で利用できる点も、導入店舗が急速に拡大している要因の一つだ。SNS投稿用のドロー画像出力や、複数店舗をまたぐ大規模大会の管理機能など、現場の声を吸い上げたアップデートも日々続けられている。今後はさらに店舗・主催者に便利な有料機能を追加していく予定とのことだ(現在無料で使えている機能が有料化する事は無い)。
現場の熱量から生まれた使い勝手の良さと、世界標準のデータ連携。今回はCOMPASSのファーゴレート機能が、ビリログ! に組み込まれることとなっているが、今回の統合を経ることにより、「ビリログ!」は単なる運営ツールを超え、日本のプールシーンを支える新たなデジタルインフラとしての存在感をより強めていく可能性があるだろう。
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