【ブランド・ストーリー002】NISHIKI BRAND
「変わらない品質」と現場の対話。日本から世界へ広がる、プレイヤーファーストの結晶
Billiard Web CUE’S Special Edition第13弾「これがビリヤードワールドだ! 2026年夏!」の中で、国内外の有力ブランドが持つ独自の哲学や製品開発の裏側にスポットを当てる「素晴らしきビリヤードアイテムブランド!」。その第2回に登場するのは、2020年の起ち上げ以来、瞬く間に日本のタップ市場で確固たる地位を築き、今や世界21ヵ国にその販路を広げている「NISHIKI BRAND」だ。
■現場での「声」こそが、プロダクトの真実を創る
NISHIKI BRANDの歩みを語る上で欠かせないのが、代表・重田忠昭氏の徹底した現場主義だ。重田氏は長年にわたりビリヤードショップの最前線でユーザーの悩みや要望に耳を傾け続けてきた経歴を持ち、自身もAクラスプレイヤーとして常にテーブルと向き合ってきた。
NISHIK BRAND代表の重田忠昭氏
「SNSを通じて情報をお届けできる時代ですが、直接お会いして初めて伝わることもある」。そう語る重田氏の言葉通り、NISHIKI BRANDは全国各地のトーナメント会場でのブース出展を極めて重要視している。
8月もトップアマが集う『東京10BALL』など精力的にブースを展開
会場に特設されたブースは、単なる製品案内の場ではない。実際に製品を手に取るプレイヤー一人ひとりとビリヤードを語り、意見を交わし、仲間の輪を広げていく。そこから得られる生のフィードバックこそが、NISHIKI BRANDを進化させる唯一の、そして最大のエネルギー源となっている。この泥臭いまでの現場での繋がりが、多くのプレイヤーがNISHIKIを「自分たちのブランド」として愛用する理由となっているのだ。
■消耗品だからこそ貫く、安定供給と価格維持の哲学
プレイヤーにとってタップは、意志を球に伝える最重要パーツであると同時に、交換を前提とした消耗品でもある。近年の物価高騰の中でも、NISHIKIは2020年の販売開始以来、主力製品である「NISHIKI BLACK」「BROWN」の税込1,980円という価格を一度も上げることなく維持し続けている。
この誠実な姿勢は、性能面での「安定性」にも貫かれている。全11モデル(BLACK/BROWNの積層6層構造、およびスリークッション用のKANADE/HOMARE/ENISHI)のラインナップは、どれを手に取っても品質にバラツキがなく、高い耐久性と再現性を誇る。
「必要な時に、自分のお気に入りの打感と性能を、迷いなく手に入れられる」。この当たり前のようでいて難しいトータルバランスの追求こそが、ビギナーからプロまでを虜にするNISHIKI BRANDの信頼の核心だ。
■ジャパンオープン制覇、そして青木知枝が託した「信頼」
NISHIKIのクオリティが世界レベルの真剣勝負に耐えうることは、昨年の『ジャパンオープン』でも証明された。NISHIKIプレイヤーである青木知枝プロが、並み居る強豪を退け、自身2度目となるビッグタイトルを手にした際、その先端に装着されていたのは「ブラックH」だった。
青木プロは今年ジャパンオープン連覇を狙う
一打のミスが命取りとなる極限の状況下で、彼女はなぜNISHIKIにすべてを託したのか。今年7月に、60歳のオールドルーキー、伊藤慎吾プロが加わったことで18名の専属契約プロたちが感じている、このタップの真髄とは何なのか。
続く記事では、NISHIKIと共に国内のトップ戦線で戦う青木知枝プロのインタビューをお届けする。
道具を信じ切ることで見える「境地」と、勝利の瞬間に感じた「感触」。彼女の言葉を通じて、NISHIKI BRANDがビリヤードの未来にどのような指針を示そうとしているのかを、さらに深く読み解いていきたい。
写真提供/NISHIKI BRAND













