ウェブキューズはビリヤードの全てがわかる総合情報サイトです。

ランキングトップ2対決を制し、小西さみあが今期3勝目

2026.08.24

全日本女子プロツアー第3戦@神奈川・POOL LABO、Mecca横浜

小西はランキング2位だが、これで今シーズン3勝目

8月22日(土)は予選開催日。夕方からの豪雨に驚きつつ、日付が変わって決勝日の23日(日)になってどれくらいだっただろうか。決勝会場「POOL LABO」近くのホテルに宿泊していた筆者は、緊急地震速報で寝入りばなを叩き起こされることになった。ビルの12階だけにペットボトルが倒れそうになるくらいに揺れる揺れる!時間にしたらほんの30秒くらいだったのだろうが、体感的には5分にも感じられる長い揺れだった。ホテルに館内アナウンスが流れ、、破滅的な地震ではなかったことに胸をなで下ろしつつ、15年前、東日本大震災の時は両国駅の総武線車内であわや乗っていた車両が脱線するほど揺れたことを思い出していた。

厳しい残暑にゲリラ豪雨が追い打ちをかけたお盆明けの週末、横浜市関内の『POOL LABO』と『Mecca 横浜』を会場に、今年の全日本女子プロツアー第3戦がおこなわれた。フルエントリー64名はすぐに埋まり、決勝日はベスト16からのスタートだ。フォーマットはナインボール交互ブレイク7ラック先取。

決勝会場となった『POOL LABO』

前回7月の東海レディースグランプリは波乱と言って良い展開となったが、今回はランキング上位が順当に勝ち上がる極めて無風の予選となる。なんとランキング上位8名のうち、7名がベスト16に残り、さらにそこから6名がベスト8に勝ち上がったのだ。

東海で準優勝と奮闘した梶谷景美はベスト16で青木知枝に敗れてしまったが、東海の覇者、第10シードの丸岡文子は第7シードの夕川景子を倒してベスト8に駒を進めた。あと3つで公式戦連勝というところまで行った丸岡だったが、平口結貴に抑えこまれて終了となってしまった。

3位タイ:平口結貴

ベスト4に進んだ平口を待っていたのは小西さみあ。ランキング4位と2位の対戦は今年だけで既に4戦目。シーソーゲームから先にリーチをかけたのは平口。しかし④をミスしてしまい、取り切られてヒルヒル。最後のブレイクを小西が見事に決めてマスワリ! これで今期4度目の決勝進出だ。

反対側の山ではベスト8でランキング1位の河原千尋と3位の栗林美幸が激突。ベスト16で奥田玲生とのヒルヒル激闘を制した栗林はここでも勢いに乗り、河原3-1から5連取でリーチをかける。特に6点目を決めた⑦空コバンクはスーパーショット。次のブレイクは栗林で、試合の行方はほぼ決まりかと思われたが、ドラマの幕はまだ上がっていなかった。

3位タイ:青木知枝

栗林、ブレイクから順調に取り切って行ったが、⑨への出しで手球が当たってしまい、入れを難しくしてしまう。栗林、決めに行ったが決まらず6-4。河原はブレイクからセーフティ戦を制して6-5。更に栗林が取り出し②をミスして遂にヒルヒル!河原、最後のブレイクで3個イン。綺麗に取りきって大逆転に成功だ。河原を待っていたのは第5シードの青木。この試合も河原6-4から青木が粘ってヒルヒルになり、最後のブレイクは河原。河原④でセーフティ、青木、これを無念のファール。河原2戦続けてのヒルヒルを凌いで決勝進出だ。

2人の決勝での対決は3度目

 小西 vs 河原はここまで河原の12勝5敗。今年国内では初の対戦となる。決勝ではこれまで2度対戦して1勝1敗だ。ランキング1位と2位の頂上決戦。今期ここまでは河原が優勝1回準優勝2回、小西が優勝2回準優勝1回だ。

河原が最初に⑨ボールを入れた決勝戦、しかし第2ラックから小西が怒濤の6連取。追い込まれた河原は第8ラックでスーパーショットを連発して6-2と踏みとどまる。第9ラックは小西の取り出しカタカタから取り切って6-3。河原、ベスト8の再現なるか? しかし第10ラック、河原の⑤セーフティに小西が縦バンクを決め、傾きかけた流れを一気に引き戻す。小西、これで6月の第2戦から全日本女子プロツアー連勝だ。

河原は今年2勝目ならず

昨年は全日本選手権を制し、今年だけで既に3勝を挙げた小西。当然断トツのランキング1位……にならないのが面白いところ。JPBAのポイントランキングには海外戦のポイントというのがあって、河原は昨年のチャイナオープン優勝以降、7月のエイトボール世界選手権ベスト8、8月のテンボール世界選手権ベスト8など、海外ポイントを荒稼ぎしているのだ。

小西は全日本プロツアー2連勝

最新ランキングでは1位河原:2680ポイント、2位小西:2240ポイント、3位栗林:2000ポイントと、4位平口:1920ポイントと、年度MVP争いは河原でほぼ決まりと言って良いような状況。ちなみにこれは小西も河原とほぼ同様に海外戦に参戦しての結果。9月末のナインボール世界選手権はそういう意味でも要注目の一戦になる。

国内戦も残り少なくなってきた。ここからは9月ジャパンオープン、10月北陸オープン、11月全日本選手権とビッグゲームが続く。国内女子の戦いはここからが本番だ。

大会ベストアマは写真左端の定村真美(KULICKS)

Text & Photo by On the hill!
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube
大会ライブスコア:Women’s professional tour 2026 3rd

ページトップへ
×

― ビリヤード関連組織・団体 ―