塙圭介が5年ぶりとなるランキング対象公式戦制覇
グランプリイースト第3戦@東京・NIKKA 5他
塙は決勝で栗林達下して優勝
6月20日〜21日(土・日)、東京・武蔵小山の「NIKKA 5』にて『東日本グランプリ第3戦(GPE3)』が開催され、塙圭介が5年ぶりの優勝を飾った。フォーマットはナインボール8ラック先取(準決勝から7ラック)、交互ブレイク、ナインオンフット、スリーポイントルール採用。
大会リポートの前に、今大会より競技ルールの改定が行われたのでお伝えしておきたい。今年3月付でWPAが国際大会における競技ルールの改定を行い、それに併せてNBAも国内公式戦のルールを改定。今大会ではナインボールのスリーポイントルールの変更が採用された。従来、スリーポイントルールは的球の端がヘッドラインに触れていればイリーガルとはならないが、変更後は的球の中心がヘッドラインに触れていなければならない。他にも、改定項目の中にはテンボール・コールショットのセーフティコールの廃止などがあるので、公式戦に出場する方は注意しておきたい。今大会では特に混乱は見られなかったが、際どい判定にはアンパイア立ち会いの下、正確な判断が求められそうだ。
決勝会場となった『NIKKA 5』
さて、大会リポートに話を戻すと、今大会は開催店の『ニッカ5』から優勝者への副賞20万円と、ベスト16の1回転で最も多くマスワリを記録した選手に「マスワリ賞」が設けられた。今回マスワリ賞を獲ったのは羅立文で4回。2位はプロ2年目の村松勇志が3回を記録したが、この2人はベスト16で対戦しており、結果は8-7で村松の勝利。若手がJPBAトップランカーから白星を挙げたことも快挙だが、7得点中4度のマスワリを記録した羅も流石の一言だ。なお、村松はベスト8で内垣建一に敗れて5位タイで大会を終えたが、この成績は昨年の『14ー1オープン』に並んで自身の公式戦キャリアハイとなっている。次戦以降の記録更新にも期待できる一戦となったのではないだろうか。
マスワリ賞を獲得した羅立文
1回戦で羅に打ち勝った村松勇志
大会ベスト4には塙圭介、内垣建一、栗林達、菅原利幸とベテラン勢の顔ぶれ。また4名とも公式戦優勝から遠ざかっていたこともあり、ベテラン同士の意地がぶつかり合う展開となった。
栗林vs菅原の対戦は、栗林がベスト8で土方隼斗を破ったパフォーマンスをそのままに、中盤以降菅原を寄せ付けず4連取、7-4で勝利を収めた。一方塙vs内垣の試合では、5-5から内垣が先にリーチをかける。続くラックで内垣が⑦のセーフティ戦からフリーボールを得たが、ゲームボール手前の⑧でカタカタ。これを塙が決め切ってヒルヒルに。
3位タイ:菅原利幸
この時点で両者のショットクロックは切れており、1ラックに1度許された延長(エクステンション)も序盤で使い切り、1ショット25秒の中最終ラックが行われた。この状況で内垣はジャンプショット、キスイン、セーフティと巧みな状況判断と技を駆使しながら塙のファウルを誘って取り切り態勢に入ったが、⑧のポジションで⑨に被ってしまう。ここからセーフティ戦でチャンスを得た塙が残り球を取り切って勝利した。
3位タイ:内垣建一
会場の『ニッカ5』で使用されたテーブル4台は、ブランズウィックのⅤとⅥ、プレデター、ダイヤモンドとそれぞれ異なるテーブルに加え、21日は降雨こそなかったものの梅雨時期特有の湿気で1戦ごとに目まぐるしくテーブルコンディションが変化するそう。
準優勝:栗林達
決勝で使用されたテーブルは塙が準決勝、栗林がベスト8で使用と、互いに一度ずつ使用していたが、「同じテーブルを2戦続けられたことはラッキーだった」という試合後の塙の言葉通り、決勝戦は塙が序盤から5-1と大きくリード。栗林が1点返したが塙が次のラックをブレイクからターンを渡さず⑤-⑨コンビでリーチ。その後栗林も徐々に安定感を取り戻していき、マスワリで反撃を試みる。しかし塙もマスワリで応戦し、ここで塙の2021年以来、5年ぶりの優勝が決定した。
塙の優勝は2021年4月の『グランプリイースト第1戦』以来
これで2026年のGPEは6戦中3戦を消化。杉山功起、羅、今回の塙が1勝ずつとなっている。今回はベテラン勢のみの表彰台争いとなったが、ベスト16での村松の活躍や、杉山を筆頭とした若手の活躍も目覚ましく、誰が優勝してもおかしくない状況が続いている。次戦以降、この今のJPBA勢力図を書き換えるのは誰か、注目していきたい。
Photo & Text by On the hill!
写真提供:JPBA
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube
大会ライブスコア:Grand Prix East 2026 3rd













