ウェブキューズはビリヤードの全てがわかる総合情報サイトです。

羅立文が今シーズン2勝目、栗林美幸は今季初勝利

2026.04.13

第42回関東オープン & 第34回関東レディースオープン@東京・ビリヤード・ロサ他

羅はこれで公式戦2連勝、栗林は3戦連続でベスト4以上と、ともに安定した強さを見せている

既に満開の櫻は去り、日中は初夏を思わせるような気温となった4月第二週の週末、池袋の「ロサ」を決勝会場に、「第42回 関東オープン」と「第34回 関東レディースオープン」が開催された。今期のJPBAとしては1月の関西オープン以来の男女共催全国オープンとなる。首都圏に新年度の始まりを告げる春の大一番だ。

キャンセル待ちが大量に出る中、202名での開始となった男子は今年もテンボール勝者ブレイク、シングルイリミネーションでの開催。ベスト256と128が10ラック先取、ベスト64と32が9先、決勝日ベスト16からは8先となる、この大会独特のフォーマットは健在だ。

決勝会場となった『ビリヤード・ロサ』

5会場に分かれておこなわれた予選日、直前までアメリカで開催されていた男子8ボール世界選手権に参加していた影響があったのか、第1シードの土方隼斗がベスト64で川連一斗に敗れる波乱があった。しかし、その川連もベスト16で原口俊行に敗れてしまい、池袋行きはかなわなかった。また、昨年の東海グランプリを制したPJ・オルテガも、ベスト64で昨年の球聖東日本代表、林承豊に敗退。

連覇を目指した第2シードの杉山功起は無事決勝日に進出し、初戦で関西オープン準優勝の鈴木清司に勝ったものの、ベスト8で昨年の全日本選手権3位タイ、ロメル・サントスにマスワリ6発で粉砕されてしまった。

3位タイ:ロメル・サントス

そのサントスにベスト4で挑んだのが九州の木原弘貴。木原は4-6ビハインドから7-6と逆転。そこからヒルヒルとなった最終ラックは撞き番が何度も入れ替わる大熱戦となったが、木原が遂に高い壁を乗り越えて初のファイナルの舞台へ。

3位タイ:北谷好宏

もう一つの決勝は昨年北陸と同カード、第7シードの北谷好宏 vs 第3シードの羅立文に。トッププレイヤー同士の一戦は接戦になるかと思われたが、羅が北谷を4点に抑えこむ。羅が勝てば2018年以来の関東オープン3勝目。そう、8年前は六本木バグースでの最後の開催だった。木原のこれまでの最高成績は昨年ジャパンオープンで、優勝した小宮鐘之介に敗れての3位タイだった。

試合は羅のブレイクスクラッチでスタート。しかしこの絶好のチャンスで木原がフリーボールの2球目をミスしてしまう。最初のラックを取った羅が5-1とリードを奪う展開に。そして7-2と羅がリーチをかけたところでイージーミスが出て7-3。

準優勝:木原弘貴

ここに至って木原もようやく開き直ったのか、2分かからない高速マスワリで7-4。木原はブレイクが良いだけに連マスで逆転のチャンスは十分にある。そして続く第12ラックはマスワリにこそならなかったものの木原が取って7-5。羅、たまらずタイムアウト。

第13ラック、木原のブレイクはマスワリ配置だったが、5番を隠してしまった。木原のセーフティに羅はサイドバンク一閃。残りを取り切って、先月のグランプリイースト第2戦に続く公式戦連勝を飾った。決勝戦に限って言えば羅にとっては不満の残る内容だったかもしれないが、経験値の差で押し切ったといったところか。公式戦初優勝へのビッグチャンスを逃した木原だが、確実に地力はアップしている。頂点に立つ日はそう遠くないに違いない。

羅はこれでJPBAランキング対象公式戦41勝となった

フルエントリー86名中、79名のエントリーとなった女子は、当日キャンセルが2名出て77名での開催と、例年に比べて少し寂しいスタートとなった。今年はちょっと変則フォーマットで、9ボールの予選6ラック先取が交互ブレイク、ベスト32からの決勝シングル7先が勝者ブレイクだ。

予選で台風の目となったのが、先週女流球聖位戦で活躍した小宮千彩。挑戦者決定戦で敗れて日曜日の決戦には進めなかったものの、ベスト16で第8シードの髙田奈実を倒して見事に決勝日進出を果たした。そして初戦のベスト8では高木まき子を相手に怒濤の5-0リード。しかし、百戦錬磨のベテランがそこで終わるわけがない。高木、強烈な捲りをみせて一気の7連取で試合をひっくり返してみせた。

小宮千彩はベストアマ賞を獲得(写真左端)

高木をベスト4で待っていたのは第1シードの河原千尋。対戦成績を見ると、昨年6月の京都レディースオープンで高木が勝ったものの、それまでは河原が15連勝中と一方的なデータが残っていた。だが勢いに乗る高木はこの試合でも河原6-2リーチから追い上げ開始でヒルヒル。しかし最後のブレイクがイリーガルになり、取り出し2番が見えてしまった。河原、これをきっちり取り切って決勝進出を決めた。

3位タイ:高木まき子

反対側の山は第3シードの平口結貴 vs 第4シードの栗林美幸。両者はこの試合前まで平口が9連勝中。先月の女子ツアーベスト4でも、ヒルヒルを平口が制していた。しかし終わらない記録はない。この試合では2-2から栗林が押切り、7-5で勝利。決勝は河原 vs 栗林となった。

3位タイ:平口結貴

二人は1月の関西レディースベスト4で対戦していて、その時は河原が勝利。対戦成績は河原の23勝20敗とほぼ拮抗している。

準優勝:河原千尋

試合は栗林の3-0でスタート。河原が1つ返してから栗林連取で5-1。2番セーフティ戦から5-2としたが、4番サイドバンクをジャンプで決めた栗林が6-2リーチ。第9ラックは河原が5番を穴前に残してしまい万事休す。栗林、3年ぶり2度目の関東レディース優勝だ。

栗林はJPBAランキング対象公式戦通算37勝目

驚いたことに、なんと決勝戦では栗林が河原にこれで5連勝なのだ。栗林にこのことを聞いてみたが、全然気付いてなかったそうだ。女子ツアーの今期はこれで河原、平口、栗林が一つずつ分け合ったことになる。次の公式戦は2年ぶりの開催となる大阪クィーンズオープンだ。

Text & Photo by On the hill!

大会アーカイブ動画:JPBA YouTube
大会ライブスコア:Kanto Open and Kanto Ladies Open 2026

ページトップへ
×

― ビリヤード関連組織・団体 ―