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JPBA女子、ナインボールバトルを制したのは平口結貴

2026.03.16

全日本女子プロツアー第1戦@愛知・オクトパス、ダマデノッチェ、パワースペース

平口は国内開幕戦準優勝、2戦目で優勝と好調

筆者は仕事の関係で二十代の終わりには47都道府県全制覇を達成しているのだが、やはり初めて訪れる街は緊張するし、未知の期待にも心が躍る。3月14~15日、愛知県西尾市の『オクトパス』を決勝会場に、今年の『全日本女子プロツアー第1戦』が開催された。

オクトパスは名鉄西尾駅近くの5台店。明るいスタッフが迎えてくれるまだ新しい店内は、近所にこんな店があったら通うのになあと思わせてくれる。予選会場となったのは他に『パワースペース』と『ダマデノッチェ』の計3店舗。今回はプロ30名、アマ15名の45名がエントリー。

決勝会場となった『オクトパス』

毎回定員があっという間に埋まってしまうのが近年の女子ツアーの傾向だったが、忙しい年度末の地方開催が影響したのか、若干少なめの参加にとどまった。フォーマットはナインボール、7ラック先取、交互ブレイクで、ベスト16からシングル。

さて、試合の方を振り返っていこう。4組に分かれた予選、各組トップシードは順当に決勝日ベスト16に駒を進めたのだが、第3シードの平口結貴は勝者最終で梶谷景美に苦杯を喫してしまう。それでも敗者最終に勝って予選を通過した平口だったが、この試合はシングルで敗者抽選。運が良いのか悪いのか、見事に第1シード、河原千尋の脇を引き当ててしまった。

1月の関西レディースベスト8でヒルヒルの死闘を演じたばかりの両者、朝一の初戦からまるで決勝戦のような緊張感漂う試合となったが、3連取で4-4に追い付かれた平口がお返しの3連取で関西のリベンジに成功だ。

今回、河原に土を付けたのが平口だった

平口はベスト8で次世代のエース候補、第9シードの谷みいなに勝ってベスト4入り。対戦カードは平口 vs 栗林美幸(第4シード)、小西さみあ(第2シード) vs 青木知枝(第5シード)。つまり河原以外のシード勢が順当に勝ち上がったわけだ。

3位タイ:栗林美幸

まずは平口と栗林だが、データを調べていてちょっと面白かったのが、記録上、2017年以降15回の対戦がある両者、なんとそのうち12回が準決勝以上なのだ。決勝での対戦は2回あって1勝1敗だ。お互いに優勝するには避けて通れない大難関。栗林3-0で始まった試合は後半3連取で平口が6-5と先にリーチをかける。持ち時間が切れてタイマーが入っていた平口、上がりの⑧をミスしてしまいヒルヒルに。

平口ブレイクの最終ラック、③で栗林にターンが回り、③に蹴られた⑨がコーナーポケットに転がっていくが、あと一転がり足りなかった。平口、5-9コンビで激闘に終止符を打った。

3位タイ:青木知枝

もう一つのベスト4は昨年秋の主役二人の対決だ。全日本選手権を制した小西と、ジャパンオープン2勝目を挙げた青木。この両者の対戦もデータ的には面白く、これまで3回あった準決勝での対戦全てで小西が勝利。ちなみに決勝での対戦はまだない。

この試合も2-2から小西が4連取でリーチ。青木も2つ返したが、続く第11ラックの③での攻防を制した小西が勝利。小西はこれで全日本女子プロツアーでは昨年京都の第3戦から連続での決勝進出だ。

平口と小西、両者はこれまでに決勝戦では1勝1敗。昨年は、ジャパンオープンベスト8では平口が勝ち、全日本選手権ベスト8では小西が勝っている。河原を追ってJPBA女子のトップを狙うなら、ここでこの相手に負けるわけにはいかない。

準優勝:小西さみあ

決勝戦、平口の2-0から小西が2-2に追い付いた第5ラックで平口がマスワリ。次の小西ブレイクを取って、続く第7ラックもマスワリで平口5-2。小西も一つ返すが、試合の流れは平口が掴んだまま。6-3となった小西ブレイクの第10ラックは2番で平口に回り、そこから取りきり。平口、昨年6月の女子ツアー以来の国内優勝だ。

なかなか海外では結果を出せなかった平口だが、1月末にインドネシアで開催された「アジア10ボール選手権」で優勝。昨年9月に河原がチャイナオープンに勝ってからの良い流れに乗って、平口のチャレンジもようやく結果に繋がってきたようだ。今回の決勝シングルでは河原以下、ランキング1、2、4位に勝って強さを見せつけた平口。優勝副賞でゲットした焼肉で更にパワーアップして、4月の関東レディースでの公式戦連勝を目指して欲しい。

Text & Photo by On the hill!
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube
大会ライブスコア:2026 全日本女子プロツアー第1戦

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