ルーキー・金澤蒼生が記録づくめの初優勝!
2026グランプリウェスト第1戦@大阪・タツミ他
プロ2戦目の金澤、グランプリウェスト初出場で初優勝
●コンビ名は“アオケン”か“オダキン”か
2026西日本グランプリ開幕戦レポートを書くにあたって、まず先にお伝えしておかなければならない事項を。それは金澤蒼生と織田賢人のスーパージュニアコンビが、高校卒業を目前に揃って今年からプロ入りを果たしたこと。両名の高校までの活躍は揃って「前代未聞」の域にあり、特に平均年齢が高めである西日本では、とびきりのヘッドラインニュース。過去に同期や同年代で突出した活躍を見せたケースはあるが、コンビの年齢を考慮すると、金澤と織田のペアは、やはり「前代未聞」だ。
そんなコンビはまだ命名はされていない様子だが、「アオケン」にしろ「オダキン」であれ、「空前絶後」なコンビであることは間違いないだろう。このように超強力なライバル関係にある2人の相乗効果に期待したい。
●早い時間に出揃ったベスト16
2月15日(日)に大阪市平野区の『タツミ』(予選は「SUN」「DRAGON」を併用)で『西日本グランプリ(西GP)第1戦』が開催された。フォーマットはナインオンフットの勝者ブレイクでブレイクボックス採用。ここにスリーポイントルールも加えられたことで、ナインボールとしての難易度はかなり上がっていた様子。早い時間に出揃ったベスト16の面々は西GP優勝経験者を軸に実力者が出揃う。
決勝会場となった『タツミ』
この中で特筆すべきは、前出の空前絶後ルーキーコンビと紅一点の河原千尋。ここで河原と金澤が激突して、ヒルヒルの大熱戦の末に金澤が勝利をつかみ取った。織田は竹中と終盤まで激闘を繰り広げたが、最後は大先輩が貫録を見せる格好となり、織田“プロ”の西GPデビュー戦は9位タイフィニッシュとなった。
3位タイ:吉岡正登
3位タイ:杉原匡
●金澤の最短にして最年少の優勝
絶対女王を下した金澤は、ベスト8戦では松本寛人を7-3のスコアで破り、準決勝は吉岡正登を相手に7-5と捲り勝ちを決めて決勝進出を果たした。一方の山からは織田を下した竹中が、北谷好宏、杉原匡を下してファイナル進出を果たす。竹中と金澤は師弟関係にあり、スピーディーなプレーはもとより、勝敗に囚われず試合を楽しむ姿もソックリだ。そして注目度の高い決勝戦は、スピードも攻撃力でも師匠を上回るポテンシャルを披露した金澤が竹中の反撃を振り切る形で初優勝を決めた。
決勝戦は師弟対決となった
西GPデビュー戦での優勝は、前身の『西日本プロツアー』を含めても初の快挙。またプロ公式戦2戦目での優勝は、1996年の高橋邦彦が『ジャパンオープン』で優勝した時以来の記録。18歳での西GP制覇は、過去の飯間智也が保持していた20歳の最年少記録を塗り変えた。
準優勝:竹中寛
●新風とともに令和の再始動へ
西GPデビュー戦を、師匠とのファイナルという話題性のオマケも加えて制した金澤。(西日本プロツアー時代に)「川端プロが2試合目で優勝されていて、その記録を塗り替えられたことも嬉しいです」と、素直に喜びを表した。「(西GP年間の)6戦全戦優勝を目標にしましょうか?」。そんなリップサービス(?)で周囲を笑わせると、取り囲んだ先輩プロたちも明るく温かく見守っていた。
このように愛されキャラの金澤は、間違いなく西日本のみならず国内ビリヤード界を牽引していく存在となることだろう。同期同学年の織田も「それを上回る」活躍を誓っているに違いなく、この最年少コンビが各年代の先輩プロに刺激を与えることは必至。10代、20代、30代、40代、50代と幅広い世代が優勝候補として交じり合い火花を散らす。このような流れは2026年が国内ビリヤード界の再始動を予感させて、観る側も自ずとワクワクしてくることだろう。
Text & Photo by Akira TAKATA












