JPBA開幕戦優勝は、男子・土方隼斗、女子・河原千尋
第37回関西オープン&第24回関西レディースオープン@大阪・DRAGON他
昨年の男女MVPが強さを見せつけて開幕戦勝利
日本列島が北陸を中心に今季最強寒波に襲われた年明け1月最後の週末、『第37回 関西オープン』と『第24回 関西レディースオープン』が大阪で開催された。今年の男子のエントリーは220名を数え、女子も定員68名のフルエントリーとなった。
今回初めて決勝会場となった大阪市東成区の『DRAGON』はジャパンオープン2勝の飯間智也の所属店。テーブル8台のうち2台はギャラリー席で周囲を囲まれ、観戦するにも、またライブ配信をするにも良好な環境だ。ただしコーナーポケット開口部でボール1.8個未満と、決してイージーなテーブルコンディションではない。
決勝会場となった『DRAGON』
観戦にも配信にも対応しているメインテーブル
左がコーナーポケットで右がサイドポケット
男子のフォーマットはナインボール、交互ブレイクのダブルイリミネーションで、ベスト128からシングル8先になり、決勝日はベスト16から9先になる。女子はナインボール、勝者ブレイクのダブルイリミで、ベスト32からシングル7先。決勝日はベスト8からだ。
昨年の男子は羅立文が優勝、林武志が準優勝という結果に。あれから一年、第2シードの羅は順当に決勝日に残ったが、林は日程の都合で不参加。もし林が出場していたら第4シードだった。ランキング上位勢がほぼ順当に勝ち上がって来た中、第9シードの栗林達と第11シードの飯間智也が決勝日に残れず。
3位タイ:杉山功起
3位タイ:大塚郷司(アマ)
アマチュア勢からは愛知のマスターズ優勝経験者、田尻大悟と、アマナイン優勝経験者の大塚郷司が勝ち上がる。大塚はベスト16で第8シードのジュリアン・セラディラとの接戦をヒルヒルで制し、ベスト8では昨年のジャパンオープン3位タイの稲川雄一を撃破。しかし地元の利を活かして活躍した大塚も、ベスト4では関東のベテラン、第7シードの鈴木清司に3点に抑えこまれてしまった。鈴木清司は23年関東オープン以来の全国オープンファイナル進出だ。
関西オープンの決勝となると実に17年ぶりで、その09年は川端聡に敗れて準優勝だった。筆者と同世代、50代半ばでのこの活躍には頭が下がる思いだ。鈴木、勝てば18年北海道オープン以来の公式戦優勝となる。
準優勝:鈴木清司
反対の山を勝ち上がって来たのは「大本命」第1シードの土方隼斗だ。昨年は全日本14-1優勝、GPイースト3勝と結果を出し、秋にはエイトボール世界選手権で3位タイ。準決勝は優勝したアルビン・オーシャンにヒルヒル負けという悔しい終わり方だったが、一昨年はチャイナオープンで準優勝と、着実に海外での結果も出始めている。
この日は初戦で同世代の小川徳郎の追撃を振り切り、ベスト8ではwnt.プレイヤーの吉岡正登を6-0リードから突き放す。ベスト4では次世代トップ候補の筆頭格、ベスト8で羅立文を倒した杉山功起を4-0スタートから3点に抑え込む。
土方は関西オープン通算5勝目
鈴木との決勝は0-2ビハインドのスタートに。しかしすぐに逆転に成功し、中盤で5-4となった第10ラック、鈴木の②セーフティから土方は縦バンクを一閃。流れを掴んだ土方はここから3連取でリーチ。第13ラックはマスワリならずで8-5となるも、セーフティ戦から回って来た第14ラックは出しミスの⑤を空コで捻じ込んで取りきり! 土方、関西オープンは24年以来の通算5勝目となった。ちなみに、土方は関西オープン決勝ではまだ一度も負けていない。
昨年の女子ファイナルはソ・ソア vs 河原千尋の対決となり、ソ・ソアが勝利。その後、9月に河原がチャイナオープンで優勝し、12月にソ・ソアがナインボール世界チャンピオンになったのは記憶に新しいところ。今回ソ・ソアが不参加で再戦は叶わなかったが、第1シードの河原は順当に決勝日に駒を進め、ベスト8では平口に3-6と先にリーチをかけられたものの、逆転でベスト4に進出を果たした。
3位タイ:小西さみあ
3位タイ:栗林美幸
JPBA上位陣にただ一人割って入ったのが、現女流球聖位の増田真紀子だ。先月の全日本女子プロツアーでも増田は決勝日ベスト16に残っていたが、今回は谷みいなに勝ってベスト8進出。栗林美幸との決勝日初戦こそ敗れてベスト4には届かなかったが、女流球聖連続防衛に向けて視界は良好のようだ。
第2シードに入った栗林は初戦こそアマチュアの布川明子に敗れたものの、裏から5連勝でベスト4入り。これまで関西通算7勝の栗林だったが、通算6勝の河原に3-0リードから逆転負けを喫してしまった。
準優勝:久保田知子
反対の山を勝ち上がって来たのはベスト8で24年準優勝の夕川景子、ベスト4で公式戦連勝中の小西さみあを倒した第9シードの久保田知子だ。久保田の関西ファイナルは15年以来11年ぶりで、この時は河原に敗れて準優勝。勝てば23年関東レディースオープン以来となる。決勝序盤は久保田が3-1とリードしたが徐々に河原が4-3から巻き返して、上がり4連取でゴール。前述のように、この日の河原は3戦全てがビハインドから巻き返しての勝利。ラストラック、残り3球の慎重に取りきる姿に、河原の勝利への執念を感じさせられた。
河原はこの後すぐにアジア10ボール選手権に参戦
今週27日からはインドネシアで『アジア10ボール選手権』が始まり、JPBAからは男女7選手が出場する。国内では来月2月から男子の東西グランプリがスタート。次の女子公式戦は3月の全日本女子プロツアーだ。今年のJPBA公式戦は男女共にランキング1位が強さを見せつけての勝利となったが、果たして年末にはどんな順位になっているのだろうか。
Text & Photo :On the hill!
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube
大会ライブスコア:Kansai Open and Kansai Ladies Open 2026












