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大井直幸、シェーン・バンボーニングに敗れ17位タイでフィニッシュ

2025.09.25

2025 PREDATOR WPA MEN’S 10-BALL WORLD CHAMPIONSHIP@ベトナム・ホーチミン

9月20日(土)にスタートしたWPAベトナム3連戦のメインイベント『2025 PREDATOR WPA MEN’S 10-BALL WORLD CHAMPIONSHIP』(男子テンボール世界選手権)の本戦・ステージ2。24日(火)の大会5日目にベスト32名が決定し、日本時間25日(木)13時に決勝トーナメント1回戦がスタートした。

青帯は日本時間16時時点での勝者、※は信頼性不足

前日24日17時に行われた敗者側最終戦で、2021年大会の決勝戦で敗れた相手でもあるエクレント・カチ(アルバニア/FR:831)を完璧なプレーで下しベスト32入りを決めていた『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属の大井直幸(FR:824)は、13時からの回転でアメリカのエース、シェーン・バンボーニング(FR::846)と対戦。

ここまでの中国、ベトナムの戦いでFRを自己最高の824にまで上げてきた大井、3セット先取となったこの試合も前日のプレー同様、素晴らしい立ち上がりを見せる。バンボーニングのブレイクノーインでスタートしたファーストラックは②セーフティでファウルを奪って1-0、続くラックではバンボーニングの③セーフティをキックショットで切り返してそのままランアウト。

第3ラックは、ブレイクノーインからの展開でバンボーニングのセーフティにファウルを喫して取られた大井だったが、第4ラック、バンボーニングがマスワリが見えていた⑥をサイドにシュートミス。これを捉えた大井は3-1リーチとすると、第5ラックもノーインから主導権を渡したものの、バンボーニングがまたしてもサイドへの②をミス。

これで第1セットを4-1で取った大井、このまま加速していきたいところだったが、第2セットのファーストブレイクはノーイン。ここからバンボーニングがランアウト、次ラックをマスワリとして、ワールドトップスターの底力を見せて2-0スタート。しかし大井も第3ラックのバンボーニングのブレイクがノーインに終わると、ここからランアウト、マスワリで追いつき、さらに第5ラックでもマスワリまで残り3球となり、リーチかと思われた場面、レール際の⑧をミスしてしまい、バンボーニングが3-2としてリーチ。

第1セットを取り、第2セットも素晴らしいプレーを見せていた大井だったが……

第6ラックのバンボーニングのブレイクは1個インで配置はオープンとなったが、③から④へのポジションミスから④を巡るセーフティ戦となる。ここで先に配置をオープンにしてしまったのは大井。ここからしっかり取り切ったボーニングが4-2としてセットカウントはタイとなる。

サイドからセンター寄りにブレイク位置を変えて来たバンボーニング。第3セットはその策が当たり第1ラック、第2ラックと連続マスワリ、さらに次ラックではノーインからの大井のプッシュアウトをパスしたボーニングが、大井のセーフティミスを誘って一気に3-0リーチ。

第4ラック、バンボーニングのブレイクノーインから、スーパーな④⑧コンビを決めながらランアウトを果たして1-3とした大井だったが、次ラックのバンボーニングの①ミスで巡ってきたチャンスでレール際の④をミスしてこのセットは1-4でバンボーニングが取り、勝利まであと1セットに迫る。

序盤からミスもあったバンボーニングが、勝負どころでの強さは大井を上回っていた

後のなくなった大井のブレイクノーインでスタートした第4セット、攻めがなくプッシュアウトにいったボーニングからの配置を受け、大井がここでナイスセーフティでオープンな配置を作りまずは先制。第2ラックも1個インから取り出しの②ジャンプショットを決めた大井、しかし難球となった③をミスしてバンボーニングがすかさず1-1にする。

第3ラック、ボーニングのブレイクがノーインに終わると、大井の見事なセーフティに対してバンボーニングがキックショットで切り返す。この攻防で先にオープンな配置を渡したのは大井だったが、ここでバンボーニングがほぼ真っすぐの①をミスしてさらにスクラッチ。ここから取り切った大井は2-1としてさらに次ラックではこの試合最高のブレイクを決めてセットを優位に進める。しかし2個インからのランアウトが進んだ残り3球の⑧で痛恨のミスを犯しバンボーニングに2-2とされる。

それでも第5ラック、バンボーニングのブレイクが決まりこちらもマスワリかと思われた②でチャンスをもらった大井だったが、ここでこれまで決まっていたジャンプショットがブラインドの⑤を飛び越せずファウル。ここから取り切ってリーチをかけたバンボーニングは、最終となった第6ラックでは1個インから決して簡単ではない配置を前に、ミスの許されない場面でのハイプレッシャーショットをことごとく決めてマスワリフィニッシュ。

第1セットの好スタートから、バンボーニングのミスもあり勝機も十分にあった大井だったが、息詰まる戦いの中、徐々にプレッシャーが高まってきた中盤から後半の勝負どころでのミスが響いてしまった悔しい敗戦となった。

男子テンボール世界選手権はこの後16時から決勝トーナメント1回戦の残り16試合が行われ、明日の2回戦(ベスト16戦)と準々決勝で今年の王者を争うベスト4が決定する。

写真提供:WPAPBS
大会ライブ配信:Pro Billiard TVBox Billiards Pool Vietnam
大会情報:2025 PREDATOR WPA MEN’S 10-BALL WORLD CHAMPIONSHIP
2025 POISON SAIGON WOMEN’S 9-BALL OPEN

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