ニューピアホールで繰り広げられた激闘〜その⑥〜

今年で第38回を迎える『ジャパンオープン』（JO）は、国内で最も権威あるトーナメントの1つとしてその歴史を重ねてきた。2001年からは決勝の舞台を東京・竹芝のニューピアホールに移し、この地は数々の歴史的な激闘が生まれる聖地となり、強豪海外勢や日本のトッププロが繰り広げるファイナルは、毎年多くのドラマと感動をファンに届けてきた。

ここではその輝かしい歴史の中から、特に『日本プロポケットビリヤード連盟』（JPBA）所属のプロが頂点に立った、2010年代から2020年代にかけての忘れられない決勝戦を厳選。今もなお語り継がれる栄光の瞬間を、貴重な動画と共に振り返っていく。

2023 WOMEN’S 9-BALL FINAL〜青木知枝 vs 梶谷景美〜

2023年の第36回大会、青木はこの大会を迎えるまでJOでの最高位は9位タイで『ニューピアホール』でプレーすること自体が初めてだったが、見事自身初のファイナルに進出し、ここでJO最多5度の優勝を誇る女王・梶谷景美と対戦。

この試合はヒルヒルまでもつれる激戦となったが、最終ラック、青木は自らのポジションミスをセーフティでリカバリーし、オープンな配置を獲得。これを取り切ってラスト⑨を沈め初優勝を飾った。