ワールドプール、これがアジアの強いヤツラだ!
FargoRateがアジアンプレイヤートップ150を発表

現在進行中の『2025 PUDONG TANGCHENG WPA 9-Ball China Open』(チャイナオープン)を含め、9月〜10月にかけてワールドプールシーンの中心地となっているアジア。9月10日、ここに注目したFargoRate(ファーゴレート)が、アジアンプレイヤートップ150ランキングを発表した。
これによると、現在のナンバー1アジアンプレイヤーは、世界ランキングでジョシュア・フィラー(ドイツ/FR:859)に次ぐレーティング849を持つアミール・アリで、まだまだデータが少なく数値も不安定ではあるものの、ファーゴレートも「彼がこのゲームのエリート層に属するという我々の確信は深まっています」とする存在だ。以下トップ10にはフィリピンが4名、台湾は柯秉逸、柯秉中の2名で、残る3名にはそれぞれの国のエース、アロイシウス・ヤップ、大井直幸、ズン・クォック・ホアンが入った。

アミール・アリ
現在アジアにはover800プレイヤーが38名いるが、その内訳を見てみるとフィリピンが22名で、台湾の5名、日本と中国の3名を大きく上回っており、ランキング全体を見てみても、フィリピンプレイヤーが71名と約半数を占めており、22名の台湾、14名の日本とベトナムを抑え、最強国の層の厚さを見せつける格好となっている(日本語版トップ150ランキングはこちら)。

その中でファーゴレートが今最も注目しているのが、9月〜10月にかけてのアジアシリーズ初戦となったwnt.ランキングイベント(シルバー)『ZEN CUSTOM CUE & YUAN 8 OPEN』で初優勝を果たしたインドネシアのアルバート・ジャヌアルタ。恐るべき17歳のレーティングは大会前の時点では794であったが、優勝後は810にアップし一気にアジアンスターの仲間入りを果たした。今後の試合でさらにブレイクするのか、これからのプレーが楽しみなプレイヤーの1人だ。

アルバート・ジャヌアルタ
その他、日本と同じく14名をトップ150に送り込んでいるベトナムの躍進にも注目だ。over800はエースのズンのみながら、14名の平均FRは777で、日本の773を上回っている。プールが大きく盛り上がり、トップスターが参戦するインターナショナルトーナメントが盛んに開催されているベトナム、今後さらにプレイヤーレベルが上がっていくことが予想される。

現在開催中のチャイナオープンと13日に開幕する『第38回ジャパンオープン』の後には、ベトナム、インドネシア、フィリピンと続くアジアシリーズ、このランキングをデータベースの1つに、アジアンプレイヤーたちの見逃せない戦いを楽しんでみてはいかがだろうか。
写真提供:Matchroom Pool