JO出場プレイヤーFargoRate_Top20〜女子ナインボール〜
トップは陳佳樺の743、 JPBA女子トップは716の平口結貴

『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)が主催し、WPA公認のランキングイベントでもあり、国内のトッププロやトップアマだけでなく、海外からも強豪プレイヤーが出場し、毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられる『ジャパンオープン』(以下、JO)。
9月14日(日)の女子予選のスタートまで1週間、昨日の男子テンボール編に続き、今大会の女子ナインボールにエントリーしているプレイヤーのFargoRate(以下、FR)ランキングトップ20を紹介したい。

※今回のランキングについてはRobustness(信頼性)が200以下のプレイヤーは除いている
女子ナインボール出場者の中でトップとなったのは、JOも制覇している周婕妤(FR:772)、魏子茜(FR:753)に次ぐ存在としてFR:743を持つ台湾トップ勢の一角である陳佳樺。ワールドトップスターの1人としても活躍する陳は、2019年にJOタイトルも獲得しており、レーティングでも完全に頭一つ抜き出ている優勝候補筆頭だ。

陳佳樺
2位には今年は国内に軸足を置きつつ海外にも積極的に遠征を行っている平口結貴がランクイン。FR:716と陳には差をつけられているが、JPBA女子ランキング1位(8月末時点)で日本女子最高のFR:749を持つ河原千尋が不在の中ではJPBA女子トップ。今年はすでに『全日本女子プロツアー第1戦』で1勝を挙げており、自身2017年以来の優勝を狙うJPBA勢の一番手と言えるだろう。

平口結貴
3位には、現在日本にいる3名のover700プレイヤーの1人であり、2007年、2008年、2016年と3度JOを制覇している栗林美幸が入った。現在世界に38名しか存在しないover700は、長年にわたり安定した強さを見せ続けている証左に他ならない。

栗林美幸
4位はJPBA女子ランキング3位で、今年は『第3回京都レディースオープン』で勝利を挙げているFR:686の小西さみあ。昨年から海外戦にも挑戦を開始し着実にレーティングを上げてきている小西は、すでにFRでは世界女子トップ50に入っており、今大会でももちろん優勝候補の一角だ。

小西さみあ
5位にランクインしたのは、JPBAランキング対象公式戦は未勝利ながら、ジュニア時代からプール、スヌーカーの日本代表として海外戦の経験が豊富で、JPBA入りしてからも積極的にインターナショナルトーナメントに参戦を続けているFR:684の谷みいな。ワールドトップスターからもポテンシャルの高さを評価されている20歳もまた、今大会で優勝を狙う注目プレイヤーの1人だ。

谷みいな
以下20位までJPBA勢が並んでいるが、その中でJO制覇を経験しているのは、青木知枝、曽根恭子、夕川景子、梶谷景美、佐藤麻子、高木まき子の6名。中でも通算5勝を挙げている梶谷は2023年大会でも準優勝を果たしており、JOでの存在感は今も際立っている。

梶谷景美
さらに、今年『東海レディースグランプリ』でプロ初優勝を果たし、ランキングを自己最高位の2位にまで上げてきた奥田玲生、常に安定したプレーでJOでは2022年と昨年にベスト4の成績を残した久保田知子などがおり、女子ナインボールは今年もこの20名を軸にハイレベルなバトルが繰り広げられることとなるだろう。