高校・大学の部は織田賢人が3連覇、小学・中学の部は齊藤進之助が連覇
第12回日本学生9ボール選手権@兵庫・あましんアルカイックホール・オクト特設会場
見事優勝を果たした織田賢人(左)と齊藤進之助
次代のビリヤード界を担う学生プレイヤーの日本一を決定する『日本学生ナインボール選手権大会」。その第12回大会が、
2025年11月16日(日)に、『公益社団法人日本ビリヤード協会』(NBA)の主催、『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)主管により、『第58回全日本選手権大会』の舞台ともなっている兵庫県尼崎市の『あましんアルカイックホール・オクト』特設会場で開催された。
会場となった『あましんアルカイックホール・オクト』
全国からトップレベルの学生選手が集結した今大会は「小学・中学の部」「高校・大学の部」の2つのカテゴリーで行われ、今回はそれぞれディフェンディングチャンピオンがその実力を見せつけ、連続優勝を果たす結果となった。
まず「高校・大学の部」には、全国から集まった強豪選手達32名がエントリー。予選は16名×2組に分かれた4ラック先取のダブルイリミネーションで、ここから8名が勝ち上がり4ラック先取、シングルイリミネーションの決勝トーナメントで優勝を争うフォーマットで戦われた。
このカテゴリーで大会前から最も注目されていたのが、ディフェンディングチャンピオンであり、今大会で3連覇に挑む織田賢人(賢林学園高等学校)。織田はそのプレッシャーをものともせず、予選を無敗で突破すると、準々決勝で森下晃成(京都産業大学)、準決勝では松口晴樹(関西大学)を退け決勝へと駒を進めた。
決勝の相手は、準決勝で新免和真(春日丘高等学校)との対決を制して勝ち上がってきた濱津邑弥(武蔵野大学)。決勝戦は、織田が序盤から試合の主導権を握り、最後まで流れを渡さなかった織田が4-1で勝利を収め3連覇。その実力がもはや学生カテゴリーの枠には収まらないことを改めて証明する結果となった。
高校・大学の部ベスト4。左から3位タイ:松口、準優勝:新免、優勝:織田、3位タイ:濱津
12名が出場した「小学・中学の部」は、6名×2組による、3ラック先取の予選リーグから4名が3ラック先取の決勝トーナメントに進むフォーマット。ここでは昨年の覇者である齊藤進之助が、今年もその実力を発揮。準決勝で山村叡叶を下し決勝の舞台に立った齊藤は、準決勝で上坂友翔を破って勝ち上がってきた三浦蒼流を3-1で下して大会連覇を達成した。
小学・中学の部ベスト4。左から優勝:齊藤、準優勝:三浦、3位タイ:上坂、山村
両カテゴリーともに、有力選手がその実力を遺憾なく発揮し、3連覇と連覇という形で大会を締めくくった。高校・大学の部はもちろん、12名と出場者こそ少なかったものの、小学・中学の部のレベルが上がり、日本のビリヤード界の未来を担う選手たちが、プレーを続けながら着実にレベルアップを果たしていることがうかがえる大会となった。
写真提供:JPBA












