土方隼斗がGPE開幕戦からナインボールで3連勝
グランプリイースト第3戦@東京・NIKKA5

土方はグランプリイーストMVP奪還に向け視界良好
西日本において『西日本グランプリ』『京都レディースオープン』と男女の熱戦が繰り広げられた6月21日〜22日(土・日)、東京では『東日本グランプリ第3戦』(GPE 3)が開催された(西日本グランプリは22日のみ)。

決勝会場となった『NIKKA 5』
会場は東京・武蔵小山の『NIKKA 5』。今回、大会では4台のテーブルが使用されたが、『ブランズウィックⅤ』、『ブランズウィックⅥ』、『プレデター』、『ダイヤモンド』と全て異なるテーブルを使用。開催店であるNIKKA 5から、優勝者に副賞として30万円の賞金が用意され、優勝賞金と合わせてG2クラス、全国オープン戦規模のビッグトーナメントとなった。

今回は4種類の異なるトーナメントテーブルでのバトルとなった
試合の方はグランプリ3戦連続のフォーマット、ナインボール8ラック先取・交互ブレイク・ナインオンフットで行われ、決勝日のベスト16にはプロのみが進出。その中でベスト4にコマを進めたのは土方隼斗、羅立文、林武志、神箸渓心の4名だった。
改めてこの4名に触れておくと、土方はここまでグランプリ2戦全勝、GPEランキング、JPBA統一ランキングともに1位の絶好調で、羅は昨年GPE6戦中4戦優勝という圧倒的な記録でGPE・MVP獲得というトップオブトップの2名だ。対して林、神箸は土方とは一回り、羅とは実に22歳離れた24歳の同学年コンビで、神箸はプロ3年目ですでに3勝を挙げ、プロ2年目の林は未勝ながら今年の『関西オープン』準優勝、GPE3位2回、『14-1オープン』『関東オープン』5位と2025年の公式戦全戦においてハイアベレージを記録している。
組み合わせは土方vs神箸、羅vs林。どちらも「地位を堅守したいトッププロ」vs「世代交代を狙う若手」という構図になった。
土方vs神箸の試合は盤石にゲームメイクした土方に軍配(8-3)。羅vs林は序盤の羅の5連取に食らい付いた林がヒルヒルに追い付き、羅ブレイク、取り出しなしからのセーフティ戦で羅ジャンプファウル。林が残り球を取り切って勝利した。

3位タイ:羅立文

3位タイ:神箸渓心/p>
土方vs林の決勝戦、互いに1点を取り合った後、林の⑨ショットミス、自身のプッシュアウト後にファウルとミスが重なり、その後も土方の攻勢で 5−1とリード。交互ブレイクでこの差は大きいかと思われたが、土方も同様に⑨ミス、ファウルで2点失う(5-3)。その後は決勝戦らしい土方マスワリ1発、林マスワリ2発などで7−5。第13ラック、土方のイリーガルブレイクから②をめぐる攻防で土方が抜け出し、土方の大会3連覇となった。

準優勝:林武志
試合後に「毎回違うテーブルでのプレーや副賞が懸かっていたことで特別な緊張感があった」と語ったように、今大会土方はイチ早くテーブルコンディションを掴み、全ての試合でリードを守る形で勝利している。対する林は、序盤のブレイクに苦しみ、左右での撞き分けなどでラックを落としたことが終盤まで響いた。

土方はこの勝利で今シーズン4勝目
次回の『GPE4』は7月26日~27日(土・日)、『ビリヤード・ロサ』(東京・池袋)にて行われる。これまでの「ナインボール・ナインオンフット」からテンボールフォーマットに変わるが、ここでも土方の連勝が伸びるか、または若手プロが今回のリベンジを果たすかが注目ポイントとなりそうだ。
On the hill!
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube
大会ライブスコア:Grand Prix East 2025 3rd