73ラックを戦い切った浅野正人が今期初勝利
グランプリウェスト第3戦@愛知・ダマデノッチェ、RUSH、マーシー

浅野正人は約2年3ヵ月ぶりの勝利でグランプリウェスト通算3勝目
6月22日(日)、愛知県東海市の『ダマデノッチェ』を決勝会場(予選は名古屋市の『マーシー』、『RUSH』を併用)に、『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)西日本主催のランキング対象公式戦『グランプリウェスト第3戦』が開催された。
プロ43名、アマチュア36名の計79名が出場し、テンボール、勝者ブレイク、シングルイリミネーション、8ラック先取(決勝トーナメントは7ラック先取)のフォーマットで戦われた今大会で見事優勝を果たしたのは、決勝戦で飯間智也を7-1で下した浅野正人であった。
この日はまず、3会場に分かれた8名枠×14組による予選からスタート。現在の西日本男子ランキング1位で第1シードの竹中寛が予選最終のベスト32戦で黒田裕介とのヒルヒル戦に敗れるアップセットもあった中、2回戦(ベスト64戦)スタートの浅野は、大江明を8-4、佐藤正行を8-6で下して決勝トーナメントに進出。
予選通過の14名に前回優勝シードの山下直生、開催店シードの森村雅一が加わった決勝トーナメントの1回戦で浅野はシードの森村と対戦。この試合は中盤まで3-5とリードを奪われる展開だったが、ここから3連取で逆転リーチをかけると、次ラックで追いつかれヒルヒルとなったものの、最終ラックをものにして準々決勝へ。
田代亮太との対戦となったこの試合では、6-3リーチから3連取を許しヒルヒルに持ち込まれたが、ここでも最終ラックを取って、2023年のグランプリウェスト第2戦以来、自身約2年ぶりとなるベスト4に進出。さらに準決勝では正﨑洋行に先に4-6とリーチをかけられながら、粘り強く2連取でヒルヒルに持ち込むと、最終となった第13ラックでは正﨑の④セーフティがオープンになったところからしっかりと取り切って3連続でヒルヒル戦に勝って決勝に進出した。
この日、ここまでの5試合で計65ラックをプレーしてきた浅野の決勝戦の相手は、決勝トーナメント1回戦から、木原弘貴、北谷好宏、吉岡正登を下して勝ち上がってきた飯間智也。

大会ベスト4。左から3位タイ:吉岡、優勝:浅野、準優勝:飯間、3位タイ:正﨑
この試合はスタートから互いにミスが出て第2ラックを終えて1-1。ここで追いついた飯間が、第3ラックの①で素晴らしいキックショットを決めたものの、次の②を外して浅野にターンを譲る。ここから慎重に取り切った浅野が2-1とすると、次ラックではこの試合唯一のマスワリで3-1とする。
この後、浅野のブレイクがなかなか決まらず、何度かチャンスをもらった飯間だったが、この試合ではミスが多く、浅野が要所を締める形で着々と加点して6-1。最終となった第8ラックでも、浅野が飯間の⑤のシュートミスの残り球をきっちりと取り切って、2023年の第1戦以来となるグランプリウェスト通算3勝目をその手にした。
今年はシーズン後半に向けて全6戦が予定されているグランプリウェストの次戦は、9月13日〜15日(土〜月・祝)に開催される『第38回ジャパンオープン』後の9月28日(日)、舞台を佐賀県佐賀市の『seSsion』に舞台を移して行われる。
写真提供:JPBA
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube
大会ライブスコア:Grand Prix West 2025 3rd