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女子スリークッション日本一決定戦、宮下綾香が2度目の戴冠

2026.03.05

第33回全日本女子3C選手権@東京・霞が関プラザホール特設会場

宮下は2年ぶりにタイトルを奪還

花粉舞う3月の東京、ひな祭りの3日(火)、『第33回全日本女子3C選手権』が始まった。今年も3月第一週は霞ヶ関プラザホールを舞台にした「キャロムウィーク」。1日に宮本琉成が初優勝を飾った第2回全日本ジュニア3C選手権を皮切りに、9日(月)の第83回全日本3C選手権まで、国内キャロムの頂上決戦が続く。今年の女子も全国を代表する16名が霞ヶ関に集まった。フォーマットは4名4組の予選ラウンドを16点で戦い、各組上位2名が4日に勝ち上がり。4名2組の決勝ラウンドは20点で戦い、各組上位2名が準決勝へ。準決勝&決勝は25点ゲームだ。

では予選ラウンドから。昨年の全日本覇者、西本優子(JPBF)が入ったA組では、西本が予選ラウンドで唯一人となる3連勝を決め、連覇への第一関門をクリアした。2位には一昨年のファイナリスト井上牧子が入る。B組には過去5年で4度の決勝進出を誇る深尾典子と、一昨年の覇者宮下綾香(JPBF)が同居。宮下は初戦で北陸の林田薫に先に上がられるも、裏撞きで追い付いてドロースタート。深尾戦では10-1のビハインドから捲り上げて、14キューで逆転勝利。結果、宮下と深尾が2勝で決勝ラウンドへ。

キャロムウィークの会場となっている『霞が関プラザホール』特設会場

順当な結果に終わったA、B組に比べて、C、D組は波乱の展開になる。C組のトップシードは関東代表2位の任瑞乃だったが、2位以下が3人1勝で並び、アベレージ差で3位に。1位抜けは2勝を挙げた関東代表4位の里村いずみ、2位には1勝ながらアベ0.578を出した関東代表9位の伊藤知佳が入った。

D組はトップシードで関東代表3位の竹下京子と、同7位の石井舞、同8位の西多智加が2勝1敗で並んだが、アベレージ差で竹下が3位に。竹下は予選ラウンドで唯一人、2勝を挙げながら決勝ラウンドに進めないという悔しい結果になってしまった。

6位:石井舞アマ

決勝日は勝ち進めば20点3試合、25点2試合を戦うスタミナ勝負の舞台でもある。成績順に分けられた結果、A組には西本、里村、深尾、井上が入り、B組は宮下、石井、西多、伊藤に。そのA組、全日本ファイナリスト同士の対戦となった西村 vs 井上で井上が渾身のプレーを披露。20-14で大本命西本に土を付けることに成功だ。西本は続く里村戦でもドロー。昨年の決勝カードだった深尾戦こそ快勝したものの、深尾は2勝1敗フィニッシュ。

5位:西本優子

西本が勝ち上がれるかどうかは井上 vs 里村の結果次第となったが、井上が粘る里村を振り切って20-18で勝利。結果、1位が深尾、2位が井上となり、西本の敗退が決まった。記録を調べると、西本がトップ4に残らなかったのは、5位だった2018年の第25回(優勝:肥田緒里恵)以来のことだった。B組では宮下が石井&伊藤との接戦を制して3連勝で通過。2位には2勝1敗で西多が入る。西多はこれで2年連続となるトップ4入りだ。

4位:西多智加アマ

準決勝、深尾 vs 西多は一昨年の決勝ラウンド以来の対戦。前回のリベンジを目指した西多だったが、15点で初の決勝進出はならなかった。深尾、これで昨年に続く計5度目の決勝進出だ。もう一つの宮下 vs 井上は一昨年の決勝カード。この時は双方ワンモアとなる大熱戦となり、井上があと一点で涙を飲んでいた。だがこの試合では宮下が会心のプレーを見せ、22キューで2年ぶりの決勝進出を決めた。

3位:井上牧子アマ

さあ決勝。両者の全日本での対戦は、宮下が現役復帰した第31回以降では予選ラウンドでの1戦のみ。5度目の決勝に挑むアマチュアの深尾と、初決勝で頂点を掴んで2度目に挑むプロの宮下。

2日間で8試合目となる25点ゲームは、両者それぞれのプレッシャーと蓄積した疲労からジリジリした展開となり、31キューでタイムアウトが入った時点では宮下が13-12と接戦に。だがこの休憩で流れが変わったのか、19-12までリードを拡げて宮下が突き放しに掛かる。そしてクライマックス、深尾が2点を加えて迎えた46キュー目から宮下が空クッション3連発! 宮下ここから一気に3点当てて、二年ぶりの頂上決戦を上がり6点フィニッシュで華麗に決めてみせた。

準優勝:深尾典子アマ

連覇を狙った昨年は、準決勝で6キュー上がりという西本の会心のプレーにやられてしまった宮下だったが、その後アジア選手権で準優勝、ワールドゲームズで銀メダルと、着実に経験を積んで来た成果が今年の結果に繋がったのは間違いない。

宮下は経験値をしっかり活かし通算7勝1分けの成績で戴冠

深尾はこれで5度目の準優勝となってしまったが、記録を調べてみると、総当たり戦から決勝がシングルイリミネーションになった第27回以降、7回全ての決勝がプロ vs アマで、プロの全勝という結果になっている。深尾が最後の壁を破る最終手段はプロ入り……なのかもしれない。

※太字は決勝シングルイリミネーション

さあ、明日6日(金)からは全日本3C選手権のスタート。夫婦での同期全日本戴冠を目指して夫、宮下崇生が出陣だ。

Text & Photo by On the hill!
大会オフィシャルサイト:全日本スリークッション選手権大会 公式特設ページ
大会ライブスコア:第33回全日本女子スリークッション選手権大会
大会アーカイブ動画:mathilda onthehill

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