さらば青春の光 森田哲矢さんがビリヤード大会初参戦!
第1回 Yokohama Open、優勝は羅立文
優勝の羅立文(右)とさらば青春の光 森田哲矢さん
2月最終週の始まりの日、23日の月曜日は天皇誕生日の祝日。春を待つ横浜市の『POOL LABO』を決勝会場に、『第1回 Yokohama Open』が開催された。優勝賞金は20万円で、プロアマ共に参戦可能なハンデ戦はフルエントリー128名が満員御礼に。大会主催者は「Yokohama Open 実行委員会」で、その中には羅立文や1月でJPBAを退会した丸岡良輔の名前もある。
……こんな風に書くとまるでビリヤードの新団体の立ち上げのように感じられるかもしれないが、実態は全くそういうことではない。実行委員会の基本コンセプトは「プロもアマも楽しめる大会にしよう」ということ。現状、JPBAの試合はプロのランキングを決めるのが一番の目的だから、そのための様々なルールの下におこなわれるし、アマチュアの公式戦にはもちろんプロは参加出来ない。そんなクラスの枠を取り払った大会を出来ないものか、と考えたのがそもそもの始まり。
そういった視点から今回のモデルとして参考にしたのはどちらもハンデ戦の『京都オープン』と『セスパカップ』だったという。そして今大会の独自性として打ち出したのが、プロのエントリーを16名に絞ること。「これで16組に一人ずつプロを入れれば、決勝シングル32に最低でも半分アマが残るじゃないですか」という丸岡の言葉がちょっと新鮮で正直嬉しかった。ハンデ戦とは言っても、結局は強い者が勝つのがビリヤードの試合という常識に、こういう考え方もあったのだな、と。実際、ベスト32に残ったプロは13名。そして決勝はプロアマ双方のトップ対決になったのだから主催者の意図通りに進んだわけだ。
森田さんは予選ラウンド1回戦で羅立文と対戦
更に今回はサプライズゲストとして、お笑いコンビ・さらば青春の光の森田哲矢さんが大会に参戦してくれた。Cクラスとしてのエントリーで、初戦は羅立文のテクニックに驚嘆しながらの完敗だったものの、敗者側で見事に1勝を挙げ、ビリヤード大会初参戦は負け勝ち負けという結果に終わった。まだまだ始めたばかりということだったが、随所にナイスショットを披露していて伸びしろはかなり大きそうだ。何より森田さんの新しい体験を楽しもうという姿勢が素晴らしかった。最後は⑨ミスでの終了となってしまったが、その悔しさが始まりの一歩。森田さん、ビリヤード沼へようこそ。この日の奮闘ぶりは週末過ぎに自身のYouTubeにアップされるそうだ。
森田さんはビリヤードトーナメント初参加とは思えぬプレーを披露
さて試合の方はダブルイリミネーションの予選を4組ずつ4会場に分けて、各会場から勝ち上がった8名ずつが「POOL LABO」に集合。決勝シングル32はK-1抽選によって組合せが決められた。唯一のプロ同士の対戦となった東條紘典 vs 小川徳郎は小川が隣りに飛び込んだ結果だったのだが、4-7で返り討ちにあってしまった。ちなみに決勝シングルのハンデは男子プロが「7」、女子プロ&A級が「6」。
ベスト16では昨年後半からグランプリイースト連勝中の杉山功起が丸岡文子に4点リードから捲られてしまう。鈴木清司と東條紘典もそれぞれ後藤信也と野間高章にヒルヒル惜敗。7-6というハンデは絶妙に男子プロ側にプレッシャーを掛けるものらしい。この結果、ベスト8に残ったプロは羅立文、村松勇志、丸岡文子の3名のみ。残り5名が神奈川のアマだったから、村松以外の7名が地元神奈川勢だったわけだ。
5位タイ:村松勇志
5位タイ:丸岡文子
5位タイ:丸岡良輔アマ
5位タイ:野間高章アマ
羅 vs 村松のプロ同士の潰し合いは羅が勝利。丸岡は村井元に討ち取られ、トップ4には羅、村井、後藤、そして先日の東日本神奈川を制した波佐間慶太が勝ち残った。羅 vs 村井は羅が、後藤 vs 波佐間が勝ち、決勝は羅 vs 波佐間という顔合わせになった。ちなみにこれまでのJPBA公式戦での対戦成績は羅の2勝0敗だが、神奈川のハウスで幾たびも対戦はあるはず。
3位タイ:後藤信也アマ
3位タイ:村井元アマ
深夜の決戦は序盤から徐々に羅がリードを拡げて6-2でリーチをかけるという、ある意味大本命予想のような展開に。しかし、ベスト8でも1-5ビハインドから野間を捲りあげるなど、粘り強さが身上の波佐間はここから本領発揮。じりじりと追い上げて遂にヒルヒルに。この時、既に午前零時を回っていたにもかかわらず、ライブ配信の視聴者数は600名を越えていた。
準優勝:波佐間慶太アマ
運命の最終ラック、共に持ち時間が切れて30秒ショットクロックを読まれる中、展開はまさに二転三転。羅が勝負に出た⑥縦バンクが外れた時はさすがに決まったかと思われたが、波佐間も最後の最後の⑨にポジション出来ない。そしてクライマックス、波佐間の祈りを込めたサイドカットは無情にも角に当たってイージーで残ってしまう。この結果、羅立文が自身のホームで初代チャンピオンの座に就くことに。最後のゲームボールは、大会実行委員会の一人として朝一から運営に試合に、そして店の営業にフル回転だった羅へのご褒美だったのだろうか。
全てにフル回転の一日、それでも羅立文は強かった
大会実行委員会としては今回の反省点を踏まえた上で、もちろん第2回大会に向けての準備に動き出している。セスパカップが約20年かけて年明けの恒例イベントになっていったように、「Yokohama Open」も末永く続く関係者に愛される大会になることを願うばかりだ。
Text & Photo by On the hill!
大会オフィシャルサイト:Yokohama Open 実行委員会
大会アーカイブ動画:mathilda onthehill












