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A級・金澤蒼生、女子級・米田理沙、B級・斉木寛幸、キャロムの部・山本雅幸が優勝

2025.10.06

第23回全国アマチュアビリヤード都道府県選手権大会@青森・宮城

左から金澤、米田、斉木

秋風が心地良い10月最初の週末。本州の最北端、リンゴの名産地にして津軽三味線の聖地、青森県は青森市で「第23回全国アマチュアポケットビリヤード都道府県選手権」が開催された。

本大会は国体(現在は国民スポーツ大会「国スポ」)にビリヤードが「デモンストレーション競技」として参加することになったことを記念して、国体の前年に開催することになった全国大会で、第1回は2002年に静岡で開催された。昨年は諸事情で開催されず、2023年の佐賀大会以来2年ぶりの開催となった。

2年ぶりの開催となった大会、ポケットの部には160名が出場

ポケット(A級、B級、女子級)の会場となったのが、青森市の郊外にある『カクヒログループスーパーアリーナ(青森市総合体育館)』だ。プロバスケットボール「青森ワッツ」の本拠地でもあるこの会場は昨年オープンしたばかりとあって綺麗の一言。バスケットの試合に使われるメインアリーナに20台のテーブルが並べられた光景は壮観で、やはり特設開催は気持ちが昂ぶる。

会場となった『カクヒログループスーパーアリーナ(青森市総合体育館)』

オープニングには青森国スポの公式マスコット「アップリート君」も登場

ただ広大な敷地にあるだけに、ちょっと外に出てコンビニに行くにも距離があるというのが難点。それを解決したのが正面入口前に並んだキッチンカーだ。これは毎日出店しているわけではなく、メインアリーナを利用する主催者が出店を依頼することで実現するのだそうだ。食べ物の種類も豊富で、イベント感が高まる素晴らしい企画だったと思う。筆者は二日間ともランチを頂いたが、味も抜群だったことは書いておきたい。

会場外には定番グルメ & スイーツのキッチンカーが出店

本大会は国スポに合わせて毎年開催地が変わるのが最大の特徴で、それを楽しみに代表を目指す選手も多い。東北以外からの参加であれば、ほぼ全員が「もう二度と青森には来れないかも」と思い、初めて訪れる土地の言葉の違いに驚き、名物に舌鼓を打ったことだろう。筆者の知り合いは月曜日に恐山に行く予定だそうだ。今回青森を訪れた全ての関係者が、それぞれに良い思い出を持ち帰れたことだろう。

副賞には青森県産の米やニンニクなどが用意された

B級は48名の出場で9ボール4ラック先取を戦った。予選ダブルイリミネーション、ベスト16からがシングルだ。フォーマット自体はB級と女子級は同じで、どちらも決勝日はベスト16から。地元東北勢は3名がシングルに残ったが、残念ながらトップ4には残れず、決勝は東京の斉木寛幸と佐賀の伊東翼の対戦に。

B級優勝:斉木寛幸(東京)

B級準優勝:伊東翼(佐賀)

B級3位タイ:田島裕介(福岡)

B級3位タイ:池永高志(和歌山)

ちなみに伊東は前回佐賀大会の会場だったsessionの所属。勝ち上がる大会が違うんじゃないの? と突っ込むと、「佐賀の時は運営が大変で試合どころじゃありませんでした」とのこと。2年遅れの頂点を目指した伊東だったが、惜しくも斉木の前に屈してしまった。前日、斉木は初戦で敗者に回るもそこから7連勝しての優勝だ。ビリヤード歴7年だという斉木。東京は両国の「そば處 幅田屋」に行けば斉木に会えるそうだ。

女子級決勝に上がったのは東京の米田理沙と埼玉の倉田美穂。東北勢では今年の女流球聖東日本A級で決勝まで勝ち上がった岩手の千葉美幸がベスト8に残っていたが、表彰台には届かなかった。

女子級優勝:米田理沙(東京)

女子級準優勝:倉田美穂(埼玉)

米田は2015年の岩手大会の優勝者で、昨年はアマローテにも勝っている。倉田は女子オープン戦の常連だが、全国大会で決勝まで進むのは初めて。4先だけに倉田が勢いに乗って頂点に立つ展開も十分に考えられたのだが、今回は米田に隙がなかった。予選から決勝までの6試合、4先ながら一度もヒルヒルに持ち込まれることのない横綱相撲で10年ぶり2度目の優勝を果たしたのはさすがの一言。

女子級3位タイ:土井佐希子(大阪)

女子級3位タイ:永岡さつき(愛媛)

前回の優勝以来しばらく低迷期が続いていたようだが、2代目女流球聖の腕はまだまだ錆び付いていないようだ。次の目標はもちろん11月のアマローテでの大会連覇だ。ちなみに佐賀で勝った谷みいなは、アマローテも勝ってプロ入りしている。

64名が出場したA級は予選勝者側とベスト32からのシングルが6先で、予選敗者側が5先。前回の佐賀では地元福岡の重田寛之を倒して林武志が優勝し、谷同様プロ入りしている。

開催県青森からは昨年の東北選手権者の奥崎誠がシングル入りを果たすもそこまで。東北勢では宮城の齋藤寛之と秋田の近藤武志が8まで勝ち上がったがファイナル4までは進めなかった。

A級優勝:金澤蒼生(兵庫)

A級準優勝:後藤信也(神奈川)

決勝で対戦したのは今年のアマナイン覇者、兵庫の金澤蒼生と神奈川の後藤信也。後藤も倉田と同じく初の全国タイトルにリーチをかけていたのだが、高校生の勢いに屈してしまった。金澤は勝者最終で富山の野崎和彦に敗れたものの、敗者最終から6連勝。これで同一年アマタイトル二冠達成となった。

A級3位タイ:大原祐(北海道)

A級3位タイ:濱崎源哉(石川)

また、仙台の「ビリヤード フナキ」に20名が集まって開催されたキャロムの部では、兵庫の山本雅幸が初優勝という結果になった。

キャロムの部優勝:山本雅幸(兵庫)

キャロムの部準優勝:坂廼邉和憲(和歌山)

キャロムの部3位タイ:阿部浩二(千葉)

キャロムの部3位タイ:三戸雅之(神奈川)

最後に、今大会開催に向けて尽力した青森の関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。素晴らしい大会を開催して頂きありがとうございました!

On the hill!
大会アーカイブ動画:mathilda onthehill

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