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羅立文が土方隼斗の4連覇を阻止して王座奪還

2025.07.28

グランプリイースト第4戦@東京・ビリヤード・ロサ

羅立文は今シーズンのランキング対象公式戦2勝目

7月26日〜27日(土・日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』で『グランプリイースト第4戦』(GPE4)が行われた(26日の関東予選は複数会場を併用)。

これまでのGPEは第1戦から第3戦まで全て「ナインボール・ナインオンフット・交互ブレイク」のフォーマットで行われてきたが、今回の第4戦では一新してテンボール・勝者ブレイク。フォーマットが変わったとはいえ、関東予選13組中9組において第1シードのプロ選手が通過した結果は、やはり盤石と言えるだろう。その中でも、アマチュア選手2名の奮闘、杉山歩(ベストアマ受賞)、佐藤隆宏(東北予選)が決勝日のベスト16まで勝ち進めたことも書き記しておきたい。

さて、今大会は「土方隼斗の4連覇」が注目されていた試合だった。4連覇といえば、2019年に大井直幸が第1戦〜第4戦に優勝して以来の快挙(羅立文が年を跨いで達成した記録もある)。その年、大井の5連覇を阻んだのが羅立文だったが、今大会でも羅が連覇のストッパーになることになる。

3位タイ:杉山功起

4連覇を目指す土方は、東條紘典、神箸渓心、杉山功起に勝利して決勝へ。反対の山からは、羅が杉山歩、小川徳郎、鈴木清司を下して決勝に上がる。

3位タイ:鈴木清司

試合は羅のマスワリでスタートするも続くラックでブレイクが決まらず1-1。第3ラック、4ラックでも両者ブレイクノーインでブレイクの相手が得点し(2-2)、立ち上がりからブレイクの微調整が続く展開。打開したのが土方で、ブレイク3球インのマスワリ、マスワリ、⑥ー⑩コンビと一度も羅に撞き番を回すことなく3得点で(5-2)、勝者ブレイクゲームらしいパフォーマンスを見せる。

決勝戦は現在のJPBAランキングトップ2対決

一方の羅も、土方のファウルを足がかりにマスワリ1度を含む3得点で5-5のタイ。その後互いに主導権を握らせず6-6。そしてこの試合のポイントとなった第13ラック。羅が順当に取り切った後の⑧ー⑩コンビを厚く外してしまう。しかし土方も⑨へのポジションミスから強引にリカバリーを試みるもミスで羅が7-6のリーチ。最終ラックは土方のジャンプショットが決まらずオープン配置を得た羅が取り切り、土方の4連覇阻止、王座奪還を果たした。

準優勝:土方隼斗

試合後には「優勝したことも嬉しいが、良い内容でゲームを撞けたことが嬉しいです(羅)」「連覇に意識はなく、1試合1試合で最善のパフォーマンスを出すことに努めた(土方)」とコメントしたように、決勝戦らしい高度な技が行き交う試合となった。

羅はこの後、1ヵ月のアメリカ遠征を行う

次回のJPBA公式戦は8月にはないが、今回決勝を戦った羅、土方の2名は海外遠征を予定しているとのことで、土方は9月の『ジャパンオープン』出場も見合わせ、長期滞在するそうだ(羅はジャパンオープンに合わせて帰国)。その海外遠征には、8月18日〜23日開催の『USオープン』も含まれる。この夏は国内外での日本選手の活躍に目が離せない。

On the hill!
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube
大会ライブスコア:Grand Prix East 2025 4th

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