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320名の戦い、大会2日目は9時スタート!

2025.06.29

全日本アマチュアナインボール選手権@尼崎・あましんアルカイックホールオクト

2025年ももう半分が終わってしまう6月28~29日(土・日)、アマチュアポケットビリヤードの頂上決戦、『全日本アマチュアナインボール選手権大会』(アマナイン)が兵庫県尼崎市の『アルカイックホールオクト』で開催された。全国から集まったA級128名、B級128名、女子級64名が3クラスに分かれたナインボールのシングルトーナメントという基本フォーマットは変わらないが、今年はこれまででも最大規模(?)と言っていいほどの変化が二つあった。

一つはまずセット数で、女子級が6先から7先に増え、B級が逆に7先から6先になったこと。ちなみにA級はこれまで通り9先のままだ。女子級のセット数を上げて欲しいという要望自体はもう随分前からあったのだが、進行時間の関係もあってなかなか実現しづらい事案だった。だが今回は、同時にB級のセット数を下げることで調整しようと運営側は考えたわけだ。単純計算で64試合分が7先から6先になるのだから、計算上では進行時間に余裕が出来るはず。

大会は昨年のA級覇者、織田賢人の選手宣誓で開幕

二つ目はこれまで日曜日のみだった女子級をA級B級と同じ二日間開催にしたこと。女子が一日開催だと、決勝まで考えたら7先を6回転する計算になり、体力上の負担や試合進行を考えると一日では厳しいというのが運営の判断だったのだが、セット数のことよりもこの二日間開催の方が筆者の周囲では議論百出という状態だった。

A級B級の選手と一緒に移動してくる地方の女子にとっては、二日間開催は負担増にはならず、むしろ賛成だという意見の方が多かった。だが関西近隣県の選手からは、「一試合だけのために尼崎に来なければ行けなくなる」という不満の声が上がっていたのも事実。

全てのカテゴリーが2日間開催になったことでギャラリーが大幅に増加

今回の変更の検証はもちろん大会終了後になるわけだが、初日の会場に集まったギャラリー(もちろん半分は選手)の数が例年に比べて大幅に増えたことは予想外の副産物だった。撮影の関係で会場内を走り回る筆者としてはこの混雑ぶりは少々難儀なことではあったが、イベントの盛り上がりを考えた場合、熱気に包まれた会場内で試合が出来るということはとても良いことだと思う。

昨年のA級ファイナリストの重田寛之は連勝で2日目に

大会初日は女子級が一回戦を消化、A級B級が二回戦の途中というところで決勝日に持ち越しとなった。大会連覇を目指すA級の織田賢人は二回戦で大阪の片岡達也に1-6ビハインドと追い込まれたが、見事に逆転勝ちしてベスト32に駒を進めた。昨年準優勝、福岡の重田寛之も連勝で勝ち残っている。

昨年の女子級を制した増田真紀子は初戦をクリア

女子級では昨年覇者の増田真紀子が初戦をクリアするも、昨年準優勝で4月の女流球聖戦でも増田とキューを交えた神奈川の坂田夕紀は敗退し、ファイナリストが明暗を分ける形となってしまった。決勝日29日(日)は朝9時から試合がスタート。また、今回は初めて3クラス全ての決勝をYouTube Live配信予定なので、楽しみにしていて欲しい。

今大会使用テーブルのポケットサイズ(左がコーナー、右がサイド)

On the hill!
大会ライブ配信:mathilda onthehill

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