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河原千尋が大会2連覇達成!

2024.09.30

第2回京都レディースオープン@ヒューリックホール京都

河原はこれで今期3勝目

筆者の住む地方では朝晩に肌寒さを感じ、ようやく秋が訪れたと感じるようになってきた9月末の週末、決勝会場となった『ヒューリックホール京都』のある四条河原町は外国人観光客による人混みと熱気に溢れかえっていた。

決勝会場となった『ヒューリックホール京都』

京都レディースオープンは今年が昨年に続く第2回大会。G2ながら優勝賞金50万円はG1のジャパンオープンと同額だから、今大会は全日本選手権、JOに続く国内女子3番目のビッグイベントという位置付けだ。決勝会場外の芝生エリアにはキッチンカーや物販ブースも設けられ、観戦ギャラリーでなくても気軽に楽しめる環境が整えられているのはこの大会ならではと言って良いだろう。

屋外のスペースにはビリヤード体験コーナーも

準決勝からは野外に設置されたモニターを利用して、JPBA女子プロによる実況解説も行われていた。こういった賑わった場所で定期的にイベントを行うことが、ビリヤードの普及に繋がると信じたい。

女子プロによる実況解説も行われた

さて、昨年は海外勢を含めて76名のエントリーがあったが、今年はジャパンオープンとの間にチャイナオープンが入ったこともあって海外勢の参戦はなく、エントリーは67名にとどまった。28日(土)の予選は京都市内の3会場で行われ、ブランズウィック4台が設置された決勝特設会場に勝ち上がった16名は全員がJPBAプロという結果に。今年のフォーマットは予選決勝を通じてナインボール7ラック先取だ。

ランキング上位勢ではランキング3位、今年2月に公式戦初優勝を飾った村松さくらがベスト32で土屋純子に敗れて決勝日に進めず。ランキング5位、今期2勝の栗林美幸も新保まり子にベスト32で敗れて決勝日進出を逃している。

3位タイ・梶谷景美

ランキング2位の小西さみあはベスト16で谷みいなに競り負けて2年連続の決勝進出はならず。ランキング4位、JOでは日本女子最高位の3位と孤軍奮闘だった久保田知子はベスト16で宮本理香に敗れて9位タイ。2年半ぶりのベスト8進出となった宮本だったが、青木知枝に屈してトップ4入りはならず。

3位タイ・髙田奈実

連覇を目指したJOこそ予選敗者最終敗退という不本意な結果に終わった青木だったが、6月の全日本女子プロツアーで戦列に復帰してからの成績は東海レディースで優勝するなどハイアベレージ。

準決勝では昨年のJO決勝で死闘を繰り広げた梶谷に2点先行されたが、そこから一気の6連取で試合を決めて、今期2勝目まであと一つ。決勝で待っていたのは大会2連覇にリーチをかけた河原千尋だ。

今期ここまで2勝&準優勝2回でランキング1位の座を堅持し続ける河原は、ベスト32から土師理恵子、高木まき子、夕川景子、髙田奈実を倒しての勝ち上がり。高田は2年連続のベスト4入りで自身初の決勝進出を目指したが、3度目の正直とはならなかった。

準優勝・青木知枝

河原&青木、これまでの両者の対戦を見ると、昨年のベスト8では河原がヒルヒル勝ちし、今年の東海レディース準決勝では青木が河原を5点に抑えている。接戦が予想された決勝で先制したのは青木。しかし河原が主導権を奪い返して4-1とし、青木が1点返すもそこから3連取! 両者による初めての決勝対決は河原に軍配が上がった。ゲームボールを決めてガッツポーズで喜びを爆発させた河原、今年の年間MVPはほぼ確定だ。

今回の優勝で2年連続MVPも確実となった

 
今年の女子ツアーもあと2戦。次は10月半ばの北陸オープンになる。考えてみれば女子はJO以降の4戦全てで決勝は特設なのだ。11月の全日本選手権に向けて、今年の女子の戦いもいよいよ大詰めだ。

On the hill!
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube

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