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静岡Bチームが沖縄を下し優勝

2024.06.17

第58回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会@和歌山

連覇を狙った沖縄との激闘を制して優勝を果たした静岡Bチーム

6月16日(日)、『第58回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権(以下、都道府県)』の決勝日がおこなわれた。前日までに各ブロックは7~8節を消化し、残り3~4節でブロック通過が決まる。過去には2日目に勝ちまくってその勢いのまま優勝してしまったチームもあるが、逆にプレッシャーからブロック通過の チャンスを逃してしまったチームは数知れずだ。

初日は沖縄と福井Aがトップに並んだAブロック。10節終了時でも両チームが31勝19敗で併走していたが、最終節では沖縄が東京Aに4勝したのに対して福井Aは宮城に3勝止まり。福井は1勝差で10年ぶりのブロック通過を逃すことになってしまった。沖縄は3年連続でのブロック通過だ。

Bブロックは初日にトップに立った静岡Aが2位の大阪に3勝差の38勝で通過。これは48チーム中の最多勝。静岡は昨年16位に沈んでいたがさすがに地力があるといったところか。

Cブロックは上位4チームによる星の潰し合いとなり、決勝日を10勝10敗で乗り切って33勝を挙げた静岡Bが通過。最終節、静岡Bは石川に2勝3敗だったにもかかわらず、並んでいた熊本が山口から1勝しか奪えずで決着。静岡はAB両チームでの準決勝進出となったが、これはもちろん史上初の記録だ。

Dブロックは初日首位の埼玉Aが37勝を挙げて逃げ切り。7節終了時に4勝差だった兵庫が激しく追い上げたが1勝足りなかった。ちなみに最終節は両チームとも3勝だった。

準決勝の組合せは抽選で決まる。「3位決定戦での対戦だけは避けたいよね」と言っていた静岡チームだったが、準決勝で同士討ちになってしまうのも微妙。果たして抽選結果は沖縄 vs 静岡A、埼玉A vs 静岡Bとなった。上手く(?)分かれた静岡は、Aチームが沖縄に2-3で競り負けるも、Bチームが4勝で埼玉Aに快勝して、史上初の決勝進出Bチームに。

準優勝・沖縄チーム

3位・埼玉Aチーム

4位・静岡Aチーム

沖縄の連覇か、Bチームながら静岡12年ぶりの都道府県制覇か、運命の決勝戦はやはり簡単には終わらない。2勝2敗となって優勝の行方は1番手勝負、沖縄の棚原大成、静岡の五十嵐祐に委ねられた。2ラック目終盤、棚原はあと2球で上がりだったが、⑪で痛恨のサイド入れスクラッチ。

決勝戦は今年も多くの選手と関係者が見守る中で行われた

しかしこのセンターショットを五十嵐も外してしまう。棚原にロングカットが回って来たが勝利の女神は微笑まず、都道府県の歴史に残るBチーム初優勝の瞬間が訪れた。ちなみに五十嵐と羽切進一郎の二人は前回優勝時のメンバーでもある。更に言えば、残りのメンバー3名はみなAチームで戦っていた。優勝争い出来るチームを2つ作れる静岡の層の厚さには素直に脱帽だ。

大会MVPを受賞したのは唯一人の11戦全勝となった、現マスターズ覇者の吉岡保俊。前日凄まじい結果を残した喜島安広は第10節で京都の今村哲也に0-120の完敗を喫してしまい脱落。大会ハイラン賞はAハイラン2回を出した和歌山の末岡修が獲得した(詳しい大会結果はこちらから)。

ハイラン賞・末岡修(左)とMVP・吉岡保俊

間もなく夏がやって来る。アマ連は今週末の名人戦D級から来年の和歌山を目指してリスタート。今後のJAPA全国大会は、9月頭にはマスターズ、9月末に名人位決定戦が予定されている。

 
大会アーカイブ動画:YouTube『japa _Billiards

On the hill!

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