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女流球聖位決定戦は10時スタート、挑戦者は増田真紀子

2024.04.07

第15期女流球聖位戦 挑戦者決定戦@大阪・マグスミノエ

挑戦権を勝ち取ったのは西日本代表の増田真紀子

4月6日(土)、開花したての桜に彩られた大阪の『マグスミノエ』で、『第15期女流球聖位戦』の挑戦者決定戦がスタートした。現女流球聖位は第12期から連続防衛中の梶原愛。昨年は『全日本アマチュアナインボール選手権』(アマナイン)も制し、名実共に女子アマ界の頂点に立つ存在である。

会場となった『マグスミノエ』

しかし、その梶原は昨年夏に第一子を出産し、しばらく戦列を離れることに。そんな中、一気に梶原を脅かすほどの大活躍だったのが谷みいな。谷は『全国アマチュアビリヤード都道府県選手権大会』(佐賀国スポ記念大会)、『全日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会』(全日本アマローテ)と全国タイトルを連覇して、この春、復帰してタイトル防衛に臨む梶原を脅かす一番手に躍り出る。だが、谷は昨年末にJPBA入りを決断。プロの世界での戦いを選択したのだった。

そして迎えた今期の戦い。東日本から勝ち上がって来たのは神奈川の坂田夕紀。3月から神奈川KPBAのメンバーになった坂田は2021年と22年の全日本アマローテ覇者であり、東日本A級決勝では北海道からの刺客、テンポの良い入れで勝ち上がって来た山田希織との接戦を制して初めての代表権を掴み取った。

東日本代表の坂田夕紀

西日本の代表になったのは大阪の増田真紀子。2022年の全日本アマナインに勝って全国タイトルホルダーとなった増田は西日本決勝で同じ大阪の大塚奈央に大量リードを許す苦しい展開から逆転勝ち。増田が西日本の代表になるのは第12期以来2度目となる。

増田は2度目の挑戦者決定戦

挑戦者決定戦はナインボール7ラック先取、交互ブレイク、3セット先取というフォーマット。球聖位決定戦と挑戦者決定戦は普通の試合と違って出場するのは2人だけ。両選手の応援団も会場に集まり、独特の雰囲気の中でのプレーとなることから極度の緊張に襲われ、全く普段通りのプレーが出来ない選手も沢山見てきたが、どちらもタイトルホルダーだけに出だしから好プレーの連続となった。

増田応援団と応援旗

坂田応援団と応援旗

第1セットは増田のブレイクスクラッチでスタート。増田はこの後もブレイクがなかなか決まらなかったが、急所で坂田にミスが出る展開が続き、増田が5-1とリードして、6-3でリーチ。しかし、坂田もこのままでは終わらない。2つ返して6-5に詰め寄った第12ラック、綺麗に取り切っていく坂田に誰もがヒルヒル突入を確信したのだが、最後の⑨がまさかの穴カタ。まずは増田が1セット先行。

試合は毎セット競る展開となったが……

第2セットも坂田が追いかける展開となり、4-4、5-5と二度並んだが前に出ることが出来ない。結局ここも7-5で増田が獲り、挑戦者まであと1セットとする。第3セット、一矢報いたい坂田だったがここも増田に3-0と先行を許す苦しい展開になってしまう。それでも増田の6-5リーチから、第12ラック、増田の取り出しミスから取り切ってヒルヒル突入。坂田のブレイクで始まった最終ラックは②のセーフティ戦から坂田に回って取り切り体制。そして第4セット入りを皆が思った⑧、入れて引いてポジションする球が入らず。増田、セットカウント3-0で女流球聖位挑戦権を勝ち取った。

第12期の挑戦者決定戦、増田は梶原に1-3で敗れ、勝った梶原がタイトルを奪取した経緯がある。果たして増田のリベンジが決まるのか、梶原が変わらぬ強さ見せつけて4期目のタイトルを手にするのか。決戦は7日(日)10時スタートだ。

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