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北谷好宏が2回連続10度目の優勝!

2024.03.25

グランプリウェスト第1戦@愛知・名城、MARCY、春岡クラブⅡ

川端聡との激闘を制してGP開幕戦を制した北谷好宏

3月24日の日曜日。時折、小雨がちらつく愛知県名古屋市で『グランプリウェスト(西GP)第1戦』が開催された。メイン会場はJPBA所属の三浦勝、優子夫妻が営む『名城』で、予選には市内3店舗も用いて行われた。ちなみに今回は、一昨年から『MARCY』、『春岡クラブⅡ』と舞台を変えて3店舗が合同で企画した“シリーズ”の締めに当たる大会でもあった。

決勝会場となった『名城』

結論から先に入ると、昨年の最終戦で優勝を飾った北谷好宏が、5年ぶりの優勝を狙った川端聡とのハイレベルにしてヒルヒルに及ぶ激闘を制して西GP2連覇を達成した。北谷の西GP優勝は通算10度目。西GPにおける2桁優勝は大井直幸(16回)、田中雅明(14回)、川端(13回)に次ぐ記録なので、
さしずめ西GP殿堂入りを果たしたというところか。

参考までに2004年に始まった西GPの前身である西日本プロツアー(西PT=2003年まで開催)でも北谷は1回、川端は6度の優勝を記録しているので、今回のファイナリスト2人がいかに息の長い活躍をしているかが窺える。

河原千尋は自身最高の5位タイに入賞

また今回の特筆事項として、西GPに積極的に出場している女子プロの河原千尋が、自身5度目となる決勝(ベスト16)入りを果たし、過去最高位タイの5位フィニッシュを果たしたこと。テンボール種目で男子プロと互角以上に渡り合う姿には、表彰台に立つ日も近いであろうと予感させる。

織田賢人は5位タイに入賞しベストアマ賞を獲得

そして高校生アマチュアの織田賢人もプロを4連続で撃破して5位タイに入賞する活躍を披露してベストアマ賞を獲得した。中学生時代に『アマナイン』を制した織田だが、見る度に目を見張る成長を続けていて、今回はベテラン川端の圧倒的総合力という壁に阻まれたが、この経験も糧に令和ビリヤード界の担い手となることに期待。

さて、こうして出揃った準決勝は前回優勝シードの北谷vs竹中寛、河原を倒した地元の新人プロ・田代亮太vs川端というカードに。ここで北谷は竹中と激しく競り合うも緊迫した場面での安定感を見せ7-4のスコアで、ここまで圧倒的なゲームで勝ち上がってきた川端は田代も押さえ込み7-2のスコアで、
それぞれ決勝戦進出を決めた。北谷と川端の決勝対決は2006年の西GP以来、18年ぶり4度目。過去3回は川端が制している。

3位タイ・竹中寛

3位タイ・田代亮太

仕上がった感のある両者の対戦は、ギャラリーが思わず「ウマッ!」と声を出す好プレーが随所で飛び出すファイナルにふさわしい好ゲームに。そして手球のコントロールやキックショットで精度に差を見せた川端が5-2とリードを広げたところで北谷がタイムアウトを取ると、川端のブレイクで手球がサイドポケットに吸い込まれ、ゲームの潮目が変わったか、北谷がマスワリも交えて5-5に追いつく。

準優勝・川端聡

ここでタイムアウトを挟んだ川端が②のジャンプショットから取り切ってリーチ。次ラックも取り出しの①をバンクで決めた川端だったが、勝負をかけた②が角に弾かれ北谷に再びチャンスが訪れた。

残りを上手く捌いた北谷がヒルヒルに追いつくと、更に最終ラックでも技アリのマスワリを決め、自身初となる西GP2連覇を飾った。近年、更なる安定感と強さが光る北谷。表彰式後に談話を求めると「スポンサーの方、家族、お店のお客さんたちもいつも応援してくれているので、とりあえずあきらめず一生懸命撞くだけです」と、試合中の気持ちを言葉に紡いだ。「ただ決勝戦まで来るとブレイクも当たらなくなって、体力的な不足も感じました」とも。そして激闘を制したチャンピオンは、九州の仲間とともに陸路約9時間の帰路についた。

北谷は2023年後半から今年にかけハイアベレージな活躍を続けている

西GPの次戦は5月に愛知県の『ダマデノッチェ』で開催される。ベテラン勢が健在ぶりを示す西GPでは、ブレイクを含むテンボールの攻略法を魅せる技巧派たちのハイレベルな熱いバトルが見所となっていて必見。

Akira TAKATA

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