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ステージ2、3日目リポート〜対海外戦がヒートアップ〜

2023.11.25

寬仁親王牌 第56回全日本選手権国際オープン@尼崎・アルカイックホール・オクト

勝者2回戦で優勝候補の一角、台湾の陳佳樺を撃破した土師理恵子

まずは昨日からの持ち越しとなった男子ベスト64、小川徳郎 vs 波佐間慶太から。テーブルは昨日と同じ11番台とはいえ、一夜明ければ気持ちもモチベーションもリセットされてしまう。この日は序盤から小川がリードを拡げて、長い試合に終止符を打った。「昨日のうちに終わらせられなくてごめんなさい。」とは小川のコメント。ちなみにベスト32で対戦する内垣建一には今年のグランプリイーストで2連敗中。小川のリベンジなるか。内垣の返り討ちか。

通算22ラック先取の戦いとなった小川vs波佐間戦

朝一から2回転は女子の勝者1回戦。64名枠で出場が61名だったため、JPBAランキング上位の河原千尋、栗林美幸、平口結貴は最終回転からの登場になる。今回の海外勢トップツーは、台湾の陳佳樺と韓国のソウ・ソア。2018年のジャパンオープンに勝った陳は何度も来日しているだけに日本にファンも多い。2023年のラスベガスオープンで彗星の如く国際大会優勝を飾ったソウ・ソアは日本初見参だ。勝者1回戦ではどちらもアマチュアを一蹴して勝者最終に進んでいる。

ソウ・ソア

 この日の第3回転が男子ベスト64。この日も日本勢は大苦戦を強いられた。16試合中9試合が日本 vs 海外になったのだが、嶋野聖大が韓国のキム・スウンを11-9で倒した以外はことごとく負け。今大会2勝のヨハン・チュアは和田敏幸を5点に抑え、3週間前の「2023 INTERNATIONAL 9-BALL OPEN」に勝ったアロイシウス・ヤップは木村裕次郎を1点に封じ込めた。

嶋野聖大

アロイシウス・ヤップ

男子海外勢には今年ほとんど波乱と呼べるような苦敗がない。唯一、林武志が勝者1回戦でミカ・イモネンに勝ったのが波乱と言えたのだが、ベスト64でイモネンは見事に林の脇を引き当てた。リベンジに燃えた元世界チャンピオンはきっちり11-4でリベンジに成功だ。

この結果、ベスト32に進んだ日本勢は12名に。その中には現時点でのJPBAランキング1位、土方隼斗の名前もある。日本人対決が3試合あるからベスト16に3枠は確定しているのだが、果たして何人の日本男子が決勝日ベスト8に勝ち残ることが出来るだろうか。

土方隼斗

最終回転は女子の勝者最終。ここに勝てばベスト32進出だ。日本勢シードの河原千尋と平口結貴は共に快勝したが、栗林美幸はKim Jeong Hyeonに5-7で敗れてしまう。今年のジャパンオープンチャンピオン、青木知枝は柳信美と接戦を演じてヒルヒルに追い付く。最終ラック、勝つチャンスは十分にあったのだが、④オープンから⑤-⑨コンビで惜敗となってしまった(動画はこちら)。

河原千尋

平口結貴

日本勢の意地を見せたのが土師理恵子。陳を相手に先に6-5とリーチをかけ、マスワリで優勝候補を蹴落としてみせた(動画はこちら)。 結果、日本勢の勝者側ベスト32は河原、平口、土師に加えて、小西さみあ、井上直美アマ、夕川景子、梶谷景美の計7名。全日本選手権女子での日本人優勝は2013年の梶谷景美が最後。今年こそ日本女子の奮起に期待したい。

On the hill!

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