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ステージ2、2日目リポート〜ベスト64戦、対海外戦は日本が苦戦〜

2023.11.24

寬仁親王牌 第56回全日本選手権国際オープン@尼崎・アルカイックホール・オクト

内垣建一が大逆転でベスト32進出

男子ステージ2の二日目となった11月23日(木)。祝日の今日、近隣の大阪と神戸ではプロ野球の阪神とオリックスの優勝パレードがおこなわれていたが、ここアルカイックホールにその喧噪はない。今日から男子は一つ負ければ終わりのサバイバル。128名が一回転終わるごとに16名ずつ減っていく。

まずは敗者側から。飯間智也は2回転目に登場して関東の渡辺剛史と対戦したが6点で敗戦。神箸渓心はその渡辺に勝ってベスト64入り。羅立文は敗者1回戦こそ勝ち上がったものの、敗者最終でヴェトナムのグエン・ヴァン・ダンに4点に抑えこまれてしまった。飯間と羅立文、優勝候補の一角と目された二人は早すぎる敗戦となってしまった。

男子の決勝ベスト64は11先。試合数が32だから2回転に分けておこなわれ、前半の16試合が今日の最終回転に、後半の16試合が明日の3回転目にスケジュールされている。敗者最終を勝ち上がった32名にとっては、これから11先をもう1試合するのと翌日まで休めるのとでは大違いだから、抽選にも力が入ったことだろう。

大井直幸は西尾祐と対戦。中盤、西尾が追い上げたが、7-6にする⑩をとばしてしまい、大井が11-5で勝ち上がり。大井はベスト32で香港のロー・ホーサムと対戦する。赤狩山幸男の相手は羅立文に引導を渡したヴェトナムのグエン・ヴァン・ダン。序盤で赤狩山が2点リードを奪うがそこからグエンが6連取。その勢いのままに11-4で押し切られてしまった。

赤狩山幸男

2017年のナインボール世界チャンピオン、カルロ・ビアドには照屋勝司が挑んだが、残念ながら試合はビアドのオンステージ。なかなか見ない11-0というスコアでビアドが完勝だ。ジュリアン・セラディラは台湾のHsu Jui Anと対戦。セラディラも3-0リードのスタートだったが、ここから悪夢の8連取を食らい、11-6で敗戦となってしまった。

カルロ・ビアド

神箸渓心はインドネシアのプングアン・ハイホラン・シホンビンと接戦になったが、7-6から5連取されて翌日に進むことは出来なかった。

16試合中、日本 vs 海外は8試合組まれていたが、結果は実に1勝7敗。唯一の勝ちが、内垣建一の逆転勝ちだ。内垣は台湾の劉建弘を相手に5-10と追い込まれたがそこから粘ってヒルヒルに。しかし最終ラックのブレイクがノーインで取り出しもオープン。万事休すかと思われたが、劉の⑦への出しミスからの攻防に勝って激戦を制した。

波佐間慶太アマ

その内垣の対戦相手は小川徳郎 vs 波佐間慶太アマの神奈川対決の勝者。しかしこの対戦は進行が遅くなってしまい、会場利用時間の関係で小川の10-9からヒルヒルになったところで打ち切り。今日24日(金)朝一から再試合がおこなわれる。再試合なので1ラック勝負ではなく、両者0点からのリスタートになる。小川と波佐間の日をまたいだ21先。果たしてどちらに勝利の女神は微笑むだろうか。

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