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初代チャンピオンは河原千尋!

2023.10.02

第一回 MEZZ 京都女子オープン@京都・ヒューリックホール京都

河原千尋は今期3勝目

猛暑の名残を色濃く残す「日本におけるポケットビリヤード発祥の地」京都で、『第一回 MEZZ 京都女子オープン』が開催された。ジャパンオープンから中一週という厳しい日程だったにも関わらず、MEZZの冠が付き、優勝賞金も50万円になったことでその注目度は高く、ジャパンオープンとほぼ同じ80名の国内外プレイヤーが古の都に集結した。

9月30日(土)の予選は京都市内の「プールブロウ」と「サンク」の二店舗でおこなわれ、10月1日(日) の決勝会場となったのは観光客と若者で賑わう市内中心部の河原町にある『ヒューリックホール京都』。会場外の芝生エリアにはグッズ販売や飲食、ビリヤード体験コーナーなども設置され、週末を楽しむ人々で大賑わい。テーブル4台が並べられた試合会場にも多くの「ビリヤードは初めて!」というギャラリーが足を運んでいた。

決勝会場となった『ヒューリックホール京都』

会場外にはグッズ販売、ビリヤード体験コーナーも

フォーマットは9ボールの予選6ラック先取、ベスト32から7先となり、ベスト16から決勝日のヒューリックホールでの対戦になる。また、今回の決勝日ライブ配信にはSONY社の協力のもとに、人物自動追尾カメラなど、多くの最新技術が採り入れられた。正直、自動追尾の精度は素晴らしいの一言。是非YouTubeでチェックしてみて欲しい。

人物自動追尾カメラも採り入れられた

今期の女子ツアーはMEZZ旋風が吹き荒れている。ここまでの全9戦中、実に8戦がMEZZプロスタッフの優勝で、MEZZファイナルは実に6度。栗林美幸の3勝を筆頭に、河原千尋と小西さみあが2勝、平口結貴が1勝を挙げている。ちなみに唯一MEZZ勢が取りこぼしたのが青木知枝が優勝した9月のジャパンオープンだ。

今大会も冠スポンサーのMEZZプレイヤーが活躍

今回は冠大会とあってMEZZ勢にとって優勝は必須課題。ベスト16には今期の優勝経験者5名がすべて顔を揃え、MEZZプロスタッフも計6名が頂点を目指した。そして、熾烈なサヴァイバル戦を勝ち抜いて決勝テーブルに辿り着いたのは、現ランキング1位の河原と4位の小西だ。

3位タイ・髙田奈実

3位タイ・陳佳樺

河原はベスト8でJO覇者を、ベスト4では台湾からの刺客、MEZZプロスタッフでもある台湾の陳佳樺を競り落としての勝ち上がり。小西はベスト16でJO準決勝で敗れた梶谷景美にリベンジ。ベスト4では初ファイナルを目指す今期好調の髙田奈実を倒して決勝へ。

準優勝・小西さみあ

初代チャンピオンの栄誉を賭けた戦いは序盤で河原が3-1とリードを奪うも小西が3連取で逆転に成功。試合の流れは二転三転したが、小西が5-5に追い付いた第11ラックで⑧を痛恨のミス。河原が取り切りマスワリでMEZZ 京都女子オープンの歴史に初めてその名を刻むこととなった。

この後河原は、女子10ボール世界選手権に出場予定

次回女子ツアーは10月後半に北陸オープンが予定されているが、実はこの試合、女子10ボール世界選手権と日程が被っていることから、ランキング1位と2位の河原と平口は欠場が決まっている。だから河原にとって今回の1勝はただの1勝ではなく、ランキング1位を堅持する上で値千金の価値があったわけだ。また、惜しくもタイトルを逃した小西にとっても北陸OPは更なる飛躍を目指すためにも負けられない一戦となる。そして、今期女子ツアー最終戦は11月の全日本選手権だ。残りあと2戦。女子のランキング争いの行方には目が離せない。

On the hill!

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