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北谷好宏が今シーズン初V!

2023.07.03

グランプリウエスト第3戦@佐賀市・セッション

優勝・北谷好宏

7月2日(日)、佐賀市の『セッション』にて、『グランプリウェスト第3戦』が開催された。エントリーはプロアマ含めて68名。テンボール、勝者ブレイクのシングルイリミネーション、予選8ラック先取、ベスト16より7先というフォーマットだ。セッションでの開催は昨年の2回と今年3月の第1戦に続き4度目となる。

同じ会場で続けてグランプリが開催されるのも不思議に思われるだろうが、セッションは店舗エリアにポケット5台、大会会場エリアに20台と、計25台を擁する大規模店なのだ。これだけの台数があれば、グランプリでも1店舗開催が可能になる。通常は計8台(※ チャイニーズ8が1台、キャロムが2台)の店舗エリアのみでの営業となり、大会開催時には大会会場エリアを開放する形で、九州のプレイヤーにはお馴染みの場所だ。

会場となった『セッション』

また、セッションで特筆すべきは今年10月に開催される『佐賀国スポ記念大会(旧国体記念大会)』のポケット部門の会場となっていること。国スポは各クラスが複数会場での分散開催になることが多いが、「セッション」なら全クラス同時開催が可能だ。

さて、グランプリ。日本全体が梅雨の大雨に覆われた影響で、前日の土曜日には広島~博多間で新幹線が一時ストップするなど、大会参加者の足にも大きな影響が出た。幸いそれによる欠場者はなかったが、予選段階から波乱の多い進行となり、ベスト16にはアマチュアが5名勝ち上がってきた。

3位タイ・北谷英貴

14組の第1シードのうち、残れたのはわずかに6名のみ。更に抽選で1組シードの竹中寛と2組シードの北谷好宏が初戦で当たって竹中がアウト。前回優勝シードの浅野正人もアマチュアの重田寛之に負けて、ベスト8にはプロが5名しか残らず。

3位タイ・正﨑洋行

そしてベスト4に勝ち上がったのは、第2シードの北谷好宏、スポンサーシードだった北谷英貴、第7シードの正﨑洋行、アマの重田寛之と、全員が福岡勢。更に言えば、正﨑以外の3人は小倉の「淡路」の所属メンバーだ。

準決勝はまず兄の北谷好宏が兄弟対決を制して勝ち上がり。公式戦での両者の対戦成績はなんと兄の6戦全勝だ。正﨑 vs 重田は5-5まで縺れたが重田が振り切って自身2度目のグランプリ決勝の舞台へ。1ヵ月前にセッションで『九州オープン』を制していた正﨑は同会場での連勝ならず。

準優勝・重田寛之

そう言えばちょうど1週間前も「同じ所属店対決」という文章を作っていたような。北谷好宏 vs 重田寛之の決勝は実はちょうど1年前の『2022 グランプリウェスト第2戦』決勝の再戦だ。舞台も同じセッション、違うのは観戦記者くらいだ。

北谷好宏は8月の『アジア選手権』に参戦予定

前回はヒルヒルの末に北谷が勝利したが、今回も取り切り体制の⑥でのスキッドから重田が先行する波乱含みのスタートに。北谷は気持ちを切り替えて4連取に成功するも、4-4に追い付かれ、5-5からの連取でなんとかしぶとい重田を振り切って今期初勝利を飾った。

「こんなグダグダな展開は初めて」とは試合後の北谷のコメント。勝った喜びより、負けなかった安堵がまさったようだ。北谷は8月末に台北で開催される『アジア選手権』に出場予定とのこと。また2週間後には過去2勝と相性の良い『東海グランプリ』も控えている。次回グランプリウェスト第4戦は10月8日(日)に愛知で開催予定だ。

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