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A級・小宮鐘之介、女子級・梶原愛、B級・氏家崇雄が優勝!

2023.06.26

全日本アマチュアナインボール選手権大会@尼崎・アルカイックホール

左から氏家崇雄、梶原愛、小宮鐘之介

6月25日(日)、兵庫県尼崎市のアルカイックホールで今年の『全日本アマチュアナインボール選手権大会』の決勝日がおこなわれた。朝一からは全24台で女子級がスタート。前日に3回戦前後まで進行したA級とB級と違い、女子級は64名によるワンデイトーナメントだ。

女子級3位タイ・小田崎愛子

女子級3位タイ・後藤由樹

前年度女子級優勝者、大阪の増田真紀子は初戦に快勝してベスト8まで駒を進めたが、そこで岡山の東馬優花に1-6で完敗。難敵を倒した東馬はベスト4で京都の小田崎愛子を競り落として初の決勝進出を果たす。増田、小田崎と、と女流球聖西日本代表経験者相手の連勝は素晴らしい。

女子級準優勝・東馬優花

女子級優勝・梶原愛

反対側の山から上がってきたのは現女流球聖位、東京の梶原愛だ。4月の女流球聖位決定戦では圧倒的な力の差を見せつけた梶原だったが、今大会の梶原は明らかに調子を落とした状態。初戦、愛知の星ひとみ戦がヒルヒルだったから、そこで終了していてもおかしくなかった。そこから取られた点数が4,3,4,4と、まさに凌いで凌いで勝ち上がってきた。決勝戦は梶原3-0リードから東馬が追い付いたものの、梶原が5-3でリーチ。東馬も1点返したが、6-4で梶原が初優勝を決めた。

A級3位タイ・林武志

A級3位タイ・小原嘉丈

この日は3クラスの決勝が同時スタートとなったのだが、一番早く終わったのが最もセット数の多いA級だった。ベスト16の注目カード、神奈川の林武志と前回覇者の織田賢人の一戦は林が快勝。先のことはわからないが、プロ入りという話もある両者だから、この試合がこれから長く続く二人の対戦の序章になるのかもしれない。

林はベスト8で東京の小田切俊樹を倒してベスト4進出。しかしその林に待ったを掛けたのが千葉のベテラン小宮山秀男だ。小宮山は林を3点に抑えて初の決勝舞台へ。そしてそこで待っていたのが現球聖位の小宮鐘之介だ。

A級準優勝・小宮山秀男

A級優勝・小宮鐘之介

実はこの両者、同じ所属店、千葉の「プールカイザー」の先輩後輩という関係になる。今は小宮が「Anything」に移っているが、小宮山はそれこそ球撞きを始めた頃の小宮から知っているわけだ。タイトル戦の決勝舞台でこんな浅からぬ縁のある者同士が対戦することは珍しい。結果は大舞台経験の差が出たしまったのか、小宮が9-3で2つ目のアマタイトル獲得に成功だ。

B級3位タイ・小川直洋

B級3位タイ・白崎雄大

最後に残ったB級決勝を戦ったのが、京都の氏家崇雄と沖縄の金城孝介。試合は5-5まで競ったが、最後は氏家が連取してアマナイン初参戦初優勝を決めた。氏家のビリヤード歴は一年半だそうだ。沖縄は惜しくもB級連覇ならず。

B級準優勝・金城孝介

B級優勝・氏家崇雄

 
過去に現球聖位がアマナインA級に勝った例は 2010年の喜島安広のみ。現女流球聖位は2014年と2015年に佐原弘子が決勝まで進むもあと一歩及ばず。逆の例だと2015年にアマナインに勝った平口結貴が翌年女流球聖位に就いている。

現球聖位&現女流球聖位がアマナインで優勝すること自体が珍しいのに、両者同時優勝が実現するとは本当にまさかまさかである。両タイトルホルダーの快挙を讃えたい。
2024年のアマナインは6月29~30日の開催が決まっている。

On the hill!

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