ウェブキューズはビリヤードの全てがわかる総合情報サイトです。

沖縄、9年ぶりの大会2勝目!

2023.06.12

第57回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権@和歌山・ビッグホエール特設会場

優勝・沖縄チーム

6月11日(日)、和歌山市のビッグホエールに300名近い関係者が集結して『第57回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権』2日目が開催された。まずは予選ブロックの結果を辿っていこう。Aブロックは埼玉Aと東京Aの一騎打ちの様相を呈していたが、直接対決で埼玉Aが3勝2敗と勝ち越しに成功し、最終的には埼玉Aが38勝で1位、東京Aが35勝で2位となった。3位は33勝で神奈川B。

4位・埼玉Aチーム

Bブロックは奈良が最後まで突っ走って40勝で1位。2位が36勝の福岡、3位が35勝の神奈川A。神奈川はAB両チームがブロック3位に入ったが、総合順位ではAが9位、Bが12位となった。Cブロックは沖縄が40勝で1位。久々のブロック抜けを目指した岡山は沖縄に1勝4敗と負け越したのが響いて38勝で2位。来年の捲土重来に期待したい。3位は32勝の京都B。

3位・奈良チーム

Dブロックは和歌山が抜け出して38勝で1位。巻き返しに成功した千葉が35勝で2位。逆に滋賀は勝ち星を増やせず34勝で3位となった。千葉は総合順位でも前回28位から7位に躍進してジャンプUP賞獲得だ。

準優勝・和歌山チーム

今年、参加240名の頂点となるMVPに輝いたのは熊本1番手の宮崎義規で、唯一人の11戦全勝フィニッシュだった。ちなみに10勝1敗は11名で、沖縄の奥村隆広、名人位の喜島安広の名前もあった。ハイラン賞はAハイランを含む計4発を記録した沖縄5番手の豊濱朝弥。

ハイラン賞・豊濱朝弥(左)とMVP・宮崎義規

さあ、準決勝&決勝を見ていこう。抽選の結果、準決勝は埼玉A vs 和歌山、沖縄 vs 奈良の組合せになり、まず沖縄が2大会ぶりの優勝を目指した奈良にストレート勝ちで決勝へ。雨天で湿度が上がって来たことも沖縄の追い風になっているのか。

埼玉Aと和歌山の準決勝は1番手対決で名人位の喜島安広が末岡修に敗れて2勝並びになり、最後の残った3番手対決で和歌山の森田憲が埼玉の森田純正を競り落として勝ち上がり。埼玉Aは連覇ならず。和歌山は1996年大会で大阪に敗れて以来、沖縄は2017年に埼玉Aに敗れて以来の決勝だ。

選手と関係者が見守る中で行われた決勝戦

勝てば共に大会2勝目となる決勝戦は、和歌山3番手の森田憲が沖縄の下地忠明にストレート勝ちして先制。しかしお互い譲らず2勝ずつを挙げて最後は1番手勝負に。残り一試合となって皆がテーブル回りに集まる中、2ラック目の終盤、和歌山の末岡修が⑫ミスからスクラッチ。沖縄の中石健康がセンターショットをしっかり沈めて激闘に幕を引いた。1994年以来となる大会2勝目を目指した和歌山だったが、あと一歩及ばなかった。

沖縄1番手・中石健康

沖縄2番手・川畑直広

今回の沖縄優勝メンバーで前回から残っているのは川畑直広と中石健康の二人のみ。ちなみに奥村隆広は2010年に滋賀のメンバーとして優勝を経験している。余談になるが、奥村はしばらくビリヤードを離れてテニスに入れこんでいたとのこと。だが、2018年に転勤で沖縄に移住し、コロナ禍でテニスが出来なくなったことをきっかけにビリヤードに戻って来たのだそうだ。コロナ禍における数少ない「ちょっと良い話」である。

沖縄3番手・下地忠明

沖縄4番手・奥村隆広

沖縄5番手・豊濱朝弥

今年もJAPA最大最高のイベントである都市対抗が無事終了した。48チームが集ったことで、よりコロナ禍が終了したことを実感させられる大会だったと思う。さあ、今週末の6月18日(日)からは名人戦の予選がスタートだ。

On the hill!

 

ページトップへ