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撞球甲子園がスタート!

2023.06.11

第57回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権@和歌山・ビッグホエール特設会場

6月10日(土)、和歌山市で『第57回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権』がスタートした。今年は48チームの参戦となり、昨年が43チームに留まったことを考えると、ようやくコロナ前の2019年の状態に戻ったと言えるだろう。2003年にビッグホエールに会場を移してから今回で18回目の開催で、ビッグホエールはJAPAの聖地と言っても過言ではないだろう。

都道府県対抗は各チーム5名で構成される各県代表を4ブロックに分け、ブロック内で総当たり戦を開催。各組1位が準決勝に進出して優勝チームを絞り出す。所属連盟員の多い県はAB2チームで参戦しているところもある。ローテーション120点はショートゲーム。ブレイクからの撞き切りハイランも頻発するし、いわゆる「ジャイアントキリング」の可能性もあり得るわけだ。今年は48チームなので、一人が11試合する計算で、進行具合にもよるが初日で7~8試合こなして運命の2日目を迎えることになる。

今年の一番の特徴は、羅紗の色がオリーブグリーンからロイヤルブルーに変わったことだろう。海外の試合ではお馴染みの青も国内では何故か「ポケットはグリーン、スリークッションはブルー」というのが通例になっている。全40台のブルー羅紗テーブルが並ぶ絵面は壮観の一言。個人的にはグリーンよりもボールが見やすい印象があるし、選手からも概ね好意的な感想が聞かれた。

興味深かったのは、プレー中のマスク着用率が意外な程に高いことだ。全体の3割程度だろうか。ビッグホエール自体が大きな会場だけに換気面での問題はないのだが、スタッフを含めて全国から300名近い人数が集まることに対しての不安や、職場からの指示(あるいは忖度)、また単にマスク着用に慣れてしまったこと、理由は人それぞれだ。

さて初日の戦況を見ていこう。公式データとしては全チーム7節終了までのものが初日終了時に公開されている。今大会の勝ち名乗り一番乗りは石川の杉本優太で、相手を0に押さえてCハイランで上がってきた。前回優勝の埼玉Aが入るAブロックは埼玉Aと東京Aが24勝で首位を併走。22勝の石川と神奈川Bが続く。

石川チームの杉本優太

2日目は熾烈な星の潰し合いになりそうだ。Bブロックは前回準優勝の静岡が21勝で4位。27勝を挙げた前々回優勝の奈良が頭一つ抜け出し、22勝の神奈川Aと福岡がそれに続いている。Cブロックは前回3位の沖縄が25勝でトップ。24勝の岡山が続く。1979年の第16回で優勝している岡山はそれ以降ブロック通過もないだけに、41大会ぶりの快挙なるかに注目だ。Dブロックは滋賀と和歌山が24勝で併走。前回4位の愛知は21勝で3位につけている。

11日(日)の2日目は午前中から残り4節を消化し、各ブロック首位が確定する。日が落ちる前には今年の優勝チームが決まっているはずだ。大会の模様はJAPA公式ユーチューブにてライブ配信されているので、興味のある方は是非チェックして欲しい。

On the hill! 

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